第7章 ついに来た戦闘訓練!!前編
中々の辛口な八百万の言葉だったが、なるほどと納得してしまう事だった。
(お、思ってたより言われた!!)
とオールマイトは心の中で思っていた。
(これは…動揺してるな)
一心はジト〜とした目でオールマイトを見つめる。
「ま…まぁ飯田少年もまだ固すぎる節はあったりする訳だが、まぁ正解だよ……!!くぅ〜…!!」
(言葉少年の視線が気になるが…目線を合わせないでおこう…うん!!)
「常に下学上達!一意専心に励まねばトップヒーローになどなれませんので!」
そんな八百万の言葉を薄らと聞きながら一心は爆豪に目線を向けた。完全に固まっている。
(……なんて声をかければいいんだろう)
そんなことをグルグルと考えていると二回戦が始まろうとしていた。
……………。
数分後
二回戦の訓練を見ながら一心はノートにペンを走らせる。
「言葉君何を書いているんだ?」
飯田がモニターを見ながら声をかけてくる。
「出久倒れちゃっただろ?少しでも授業に遅れが出ないように…って思ってさ…
今の俺に出来るのってこれぐらいだし…」
「…そうか、きっと緑谷君も喜ぶだろう!」
チラッとノートに目線を移しもう一度バッと見つめる
(いや、凄い絵が上手いな!!)
そんな事を飯田が考えていると一気に部屋が冷たくなった。
轟の個性で二回戦はあっという間に決着が着いた。
……………。
時間はあっという間に過ぎ去り最後の試合だ。
「さて!みんな残す所最後の試合だ!言葉少年と常闇少年の対戦相手を発表するぞ!その前に言葉少年達がどっちをするかだが…選びたまえ!」
オールマイトは二つの拳を一心の前に出す。
「んじゃ、右手…」
オールマイトが右手を開くと中にコインが入っていた。
「よし!言葉少年と常闇少年はヒーロー!そしてヴィラン側は…」
ゴソゴソと黒い箱から玉を取り出す
「ふむ…『J』だ!瀬呂少年と切島少年が対戦相手だ!!」
「よっしゃ!一回目の活かすぞ瀬呂!!」
「任せろ!」
切島と瀬呂は気合いを入れる
「常闇俺達も頑張ろうな!」
「あぁ、勿論だ」
常闇と一心も負けじと気合いを入れる
「言葉君、俺が代わりにノートをとろう!君は全力で戦ってきてくれ」
「ありがとう飯田」
飯田にノートとペンを渡し、それぞれが準備を始める。