第6章 突如現れた?!性別不明その名は……
翌日!!
自転車通学無事完了!そして今教室のドアをあける
「おっはよ〜!」
教室に入りそう言うとズズいと数名に囲まれてしまう。
「なぁなぁ!言葉は聞いたか?!昨日投稿された曲!!マイトって言う奴!!すっげぇ神曲すぎてもうビビってすっごい来たっていうかさ!!」
上鳴が凄い興奮してる…耳郎も目をキラキラと輝かせている。
「ウチもこうなんかすっごい感情が溢れたというかNo.6のロック系の曲が刺さってヤバいというか!言葉はどう思う?!」
「アァ……ウン、イイトオモウ」
(No.6ってどんな曲?!せめて聞いてくればよかった…!!どれを投稿してとか名前も考えてなかったからお任せにしちゃったけど本当にわからない……!!)
そこに峰田がひょっこり顔を出す
「いや…俺はNo.7がエロくて好きだな……というかマイトって性別どっちなんだろな。俺はボインな姉ちゃんだったらって思うけどな!!」
「ソウナンダ……」
それを聞いた切島がグイッと割って入る。
「いや!!絶対男だ!!No.2聞いたか?!演歌でこぶしがグワッと入る感じでさ!!これは男!!って感じの歌い方だったぜ!!」
「切島は演歌好きなんだな!」
話しながらドア付近を少しずつ移動する。
私はこの曲よかった俺はこの曲が良かったと話が盛り上がるが、全然ついていけない一心……
とりあえず分かったことは
(みんな俺だって気が付いてない……!!)
それだけで心が軽くなった
「一心君おはよう! この動画ってk」
その一言を聞くまでは……
「わぁあああ!!!おはよう!!出久!!」
慌てて振り返り出久をギュッと抱きしめる。
(はぁぁあああ!!焦った!!凄い焦った!!まさか出久にはバレバレだったのか?!鋭すぎるというかマジで……恥ず)
カァ〜…と顔が赤くなるのを感じ、キュッと口を閉じる。モゾモゾと出久が動き、目が合った。
すると、出久は一心の気持ちが分かったのかコクコクと小さく頷いた。
「お二人さん熱いな〜!朝から見せつけてくれんじゃん!」
瀬呂が茶化してくるため、出久を解放。
「なんだ〜瀬呂もして欲しいのか〜?」
ニヤニヤとしながら瀬呂にこれでもかと抱きついた。
「ちょちょ?!わかった悪かった!俺が悪かった!!」
(死んじゃう!!心臓が…!!)
一心はへへっと笑い瀬呂を解放した