第6章 突如現れた?!性別不明その名は……
家に帰って明日の準備を済ませた所で一心は1-Aのグループを作り、ノートを作成した。
その後出久と少々の会話を済ませ、本題に入る。
ゴクッ……
唾を飲み込み、動画サイトに飛んだ。
「……!!」
その瞬間トップページからサムネイルがない真っ黒の動画が並ぶ
(……No.1〜No.10)
どれも再生数高評価が凄まじいことになっている。
コメントは……見る気になれなかった。
ガバッと布団を被りもう一度スマホの画面を向き直る。
(夢じゃない……)
チャンネル登録者数は既に百万人を超えていた。
とりあえず動画サイトを閉じて深く深呼吸をする。
「ふぅ……なんか、あれだな……」
(予想外過ぎた!!!!うん、これに尽きる!!いや、本当……知らず知らずの間に凄いことになりすぎて……俺がチャンネルの管理しなくて良かった……)
ありがたやありがたや……と心の中で唱える。
実はこのチャンネルを管理しているのはマイクとマイクの知り合いである。
そして……作曲、歌詞、歌は言葉一心が行っている。つまり三人でこのチャンネルを作り上げたのだ。
ちなみにこの活動を始めた事を知っているのは……
イレイザーとマイク、そして機材と場所を貸してくれてるマイクの知り合いのみである。
オールマイトには言っていない。活動を始めた理由を話せばきっと気にするだろうと思い一心が三人に頼んで内緒にしてもらっている。
(俺が気がかりなのは明日みんながなんて言うかなんだよなぁ……それとオールマイト。
オールマイトはすぐ気付くかな?三人は俺の普段の声と歌っている声が違い過ぎるから言われないと分からない言ってたけど……所々は俺っぽいとも言ってたし……
バレたらバレたで仕方ないけど、出来ればバレたくない……いざ、こうやってみるとやっぱり恥ずかしいな……)
「ま!! なんとかなる!!大丈夫大丈夫!!」
(……多分)
少しの不安を抱えながら眠りにつく