第6章 突如現れた?!性別不明その名は……
noside
入学初日下校、朝は歩いてきていた一心だったがそのまま出久、麗日、飯田に流されるまま駅に行って電車に乗って帰ってきた。
(……なんか楽しくてつい、ね……)
タハハ…と歩きながら少し笑う。次からはオールマイトとの約束通り自転車通学になるので、最初で最後の電車だろうなぁと思う。
purururu……
「……?」
ポケットからスマホを取り出し、画面を確認する。
(プレゼントマイクだ…!!)
画面をタップする
「もしもし?どうしたの〜?」
〘yo!言葉リスナー!入学初日からイレイザーにしごかれたみたいだな〜〙
「まぁ、程々に…。でも!!これがきっかけでみんなと仲良くなれたし沢山写真も取って連絡先も交換出来たんだ!
……それと見つけたんだ、前に俺が言ってた子。
緑谷出久だった。」
〘なぁんだ展開早すぎるぜ!さっすが言葉リスナーとしか言いようがねぇな!
そんなパーフェクトな一日にもう一つサプライズだ!
『マイト』覚えてるか?〙
「マイト……。あ!!」
〘後でネットで検索してみ?大変な事になってるぜ〜!それともう一つ!新しい自転車を駐輪場にとめといたぜ!鍵は部屋の机に置いてある、前の自転車は回収してるからな〜それじゃグッバイ!!〙
「ちょちょちょ!!」
ブチッ
(電話切れた…言いたいことだけ言われてしまった。あの自転車まだ使えたのになぁ…俺が何か言うと分かってか凄い早口だった……)
とりあえず、ありがとうとお礼を送っておいた。
プレゼントマイクが何故自分の家に入れたかと言うとオールマイト、イレイザー、マイクの三人は合鍵を持っているからだ。
一心は家に帰ってから調べてみる事にした。
………………。
一方その頃マイクは相澤と話していた。
「言葉リスナーもうクラスメイトと仲良しちゃんだってよ!若い奴は早いね〜仲良くなるのが」
「そうだな…。それより言葉の事頼むぞ。俺はそっちに関しては専門外だ」
「まぁ任せとけって!
無理しようとしたらちゃ〜んと止める。ストックも大量にあるから暫くは問題ないぜ。俺も言葉リスナーには立派なヒーローになって欲しいからな
と言ってもこっちの道に進みたくなったら俺はそれも手助けするつもりだ…問題ないだろ?相澤」
「あぁ……」
(むしろ俺は)
その先の言葉を相澤は飲み込んだ