第6章 突如現れた?!性別不明その名は……
一心君からリアクションが押され会話が終了した。
「…………。」
(いや!!終了しちゃった!!)ガーーーン!
ショックは大きいけれど、送られた写真を見る度にテンションが壊れる。すぐさま保存!そして一心君フォルダーにぶち込む
(そういえばノートに写真送ったって書いて)
そこで動きがピタッと止まる
(一枚でこんな事なってたのにいっぱいの一心君……??緑谷出久…しっかりしろ! これは最重要任務だ!一心君の写真を全て保存するんだ……いずれ一心君フォルダーも一心君で溢れかえるんだ……今慣れておかなきゃ僕は……尊死するぞ!!)カッ!
ノートポチッ
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」
無事に尊死
…………………………。
時間を掛け無事に一心君の写真を保存完了。
「はぁ……はぁ……」
(長時間運動した位に疲れた……)
時計を見てみるともう寝た方がいい時間帯になっていた。僕は一心君のハンカチをそれはそれは丁寧に宝物のように鞄に入れる。
ちなみにハンカチのメーカーは調べてあるので、今度同じものを買いに行こうと心に決めている。
一心君に知られると気持ち悪がられるかもしれないのでこれは墓場まで持って行く!
(いや、一心君の事だからお揃いにしたら喜ぶのかな……)
なんてぽわぽわと考えてしまう。
ハッ!と我に返り布団に潜り込み早く寝てしまおうと思った……んだけど頭の中で僕が作り出した一心君が邪魔をしてくる訳ですよ!!
《出久〜》《出久出久!》《出久!》
《いーずーく》《出久大丈夫か?》
《出久かっこいいじゃん!》《出久……》
《出久出久出久〜〜!!》
《出久は可愛いなぁ!》
《出久……俺、出久の事…愛しt》
(待って!!!妄想が!!妄想が膨らみすぎて寝れない!!というか言われてない事まで脳内再生余裕でできてしまう!!なんならどんな表情してるかも想像出来ちゃうよ!!)
またしても枕に突っ伏し声を抑える。
身体が火照って目も冴えている。
(寝れない…!!寝れないのは色々とまずいよ!)
《出久…寝れないのか?俺が隣でn》
(だから!!さっきからなんでこんな妄想がぁああああああ!!?!しかもちょっと生々しい……!!)