第5章 本当の入学初日
「そこの三人組さーん!駅まで?待って〜!」
ツッテケテーとやってきたのはフワフワの個性少女だ
名前はもう連絡ついでに聞いてしまった。
「麗日!!麗日も今帰り?」
「うん!ちょっと色々と……」
(言葉君の事で盛り上がってたとは言えない…)
「えっと…緑谷……デク君?いやでもイズク君?」
「デク?!?!」
「あぁ〜爆豪が言ってたなぁ……デクって…」
一心が思い出しながらそう言った
「いや本名は出久でデクはかっちゃんがバカにして……」
「蔑称か」
「えーー!!そうなんだ!!ごめん!!」
「デク…デクかぁ…」
一心はポツリポツリと呟き、麗日を見てニィと笑う。
目をパチクリとさせた麗日はピーン!と来たのかニマニマと笑みを作る。
「「『デク』って頑張れ!!って感じでなんか好きだ俺/私!!」」
「デクです!!!!!!」
「緑谷君?!?!」
「やっぱり一心君もそう思ってたんだ〜♪」
「初めて聞いた時はそれどころじゃなかったけど落ち着いて聞いてみるとそんな気がしたんだ!」
ニヒヒッと笑う一心の隣では
「浅いぞ!!蔑称なんだろ?!二人に言われたからって」
と言う飯田と
「コペルニクス的回転……」
顔を押えプルプルと震えるデクと
「コペ??」
と言って一心の右側で目を丸くさせている麗日と
「なぁなぁ出久、俺もデクって呼んでいい?」
「ダメ!!一心君は出久で!!」
「えぇ?!でもデk」「出久で!!!」
「……。」「出久!!!」
「……出久」「うん!!!」
何故かデク呼びをひたすらに却下された一心
入学初日はこの四人でg
「あ!!ちょっと待った!!」
一心のその言葉で三人の足が止まる。
「みんなギュウギュウに詰めて!!ほらほら!!」
「またか?!さっき散々!!」
「ちょ!?(色々と近い!?)」
「思い出いっぱいやね!」
「んじゃ、撮るよ!!」
「Plus〜?」
「「「Ultra〜〜!!」」」
カシャ!!
入学初日はこの四人と満面の笑みで下校した!!