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【hrak】Word HERO!!【男主】

第5章 本当の入学初日


二度雷に撃たれたようにショックが大きかった。

(試験会場一緒…羨ましすぎる……!!それにかっちゃんの事は覚えてて僕の事は覚えてないの…?!)

三度目の雷に撃たれた気分になりプルプルと体が震える。

「み、緑谷君?」

「……僕も!!一心君と凄く!!凄く凄く凄く凄く凄く凄く仲良いから!!僕も!!」

「わ、わかった!うん、わかった!!」

飯田が緑谷の圧に押されタジタジになる。ババッと着替えを済ませた緑谷は

「行こう!飯田君!!」

(み、緑谷君が燃えている……?!)

メラメラと闘志を燃やしながらグラウンドに向かった。

(飯田君にはそう言ったけど…本当は…僕の方がかっちゃんより一心君とな"か"が"い"い"!!)

その様子を見ていた他の男子達は

((((((なんか……大変そうだな))))))


……と思った。




…………………。



全員がグラウンドに集合したのち相澤から告られたのは



【個性把握テスト】



入学式やガイダンスは?!という質問もヒーローにそんな悠長な行事に出る時間は無いとバッサリ

雄英は【自由】な校風が売り文句。
そしてそれは【先生側】もまた然り。

……という事らしい…

全員がポカンとしてても相澤の話は止まらない。

今からするのは
ソフトボール投げ、立ち幅跳び、五十m走、持久走、
握力、反復横跳び、上体起こし、長座体前屈…

普段なら個性を禁止して行うのだが、個性をフル活用するらしい。
試しにという訳で爆豪が代表に選ばれる。

「爆豪頑張れよ!」

ニヒヒッと笑いながら一心がそう言うと
「わぁっとるわ!」といつも通りの反応をされる。

「思いっきりな…。…んじゃまぁ」


(球威に爆風を乗せる……!!)


「死ねぇ!!!!!」

((……死ね?!))

一心と緑谷がえっ…となっている間に爆豪から放たれた球は空高く飛んでいき地面に落ちた。

「まず自分の『最大限』を知る。それがヒーローの素地を形成する合理的手段」

爆豪が叩き出した記録は709.2m

「…………。」

爆豪がこちらを無言で見つめてくる。一心は良くやったというように親指をグッ!と立てて笑ったがすぐさまそっぽを向かれてしまう。

(………えぇ〜、でもなんだか……心做しか嬉しそうに見えるな…言わないでおこ…)


そんな様子をジーーッと見ていた緑谷…
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