第4章 入学初日……??
「……ふ〜」
ぷにっぷにっ
(我慢……出来なんだ……
……ほっぺやっぱり…ぷにぷに…昔も今も変わらないなぁ
これは不可抗力…仕方ない…相澤くん見てないし…セーフ…そういうことにしよ、もう私頑張った…良く耐えた…これから言葉少年が学校生活を送っていく上で我慢していけるか不安でしかない…そう、今…確信した)
ぷにっ…ぷにぷに…
(私は今気が付いてしまったことがある。相澤くんはきっとこれから皆からも勿論言葉少年もきっと相澤くんの事は『相澤先生』と呼ぶのだろう?
………ずるい)
「……………。」
(それはズルすぎやしないか?!?!私は変わらずオールマイト呼びになる事だろうに!!!『相澤先生』だなんて!!ちょっとかなり凄く羨ましい!!
いや、いやいや…嫉妬などしていないさ私も良い大人だ…そう……
い”い”お”と”な”だ”)
「…七時四十五分か」
(まだぐっすりか…寝顔撮りたい…
って……ほっぺを触っただけで満足出来ないのか私は?! 人間というのは次から次へと欲が!)
スマホをそーっと近付け
(くっ……ダメだ!!身体が言うことを聞かない!!ググッ!!)
「…んあ、オールマイト??」
「や、やぁ言葉少年お目覚めかい?」
(あ、危ない…咄嗟にスマホを背後に隠したが気付かれていないだろうか)
「ん〜…イレイザー…じゃなかった『相澤先生』は?」
「相澤くんなら職員室か教室じゃないかな?」
早速相澤先生呼びか!とググッとなるが表情には出さない。言葉少年は、ん〜…と背伸びしながらゆっくりと起き上がりそして、くあっと欠伸を一つ
「今日は凄く朝早くに来たみたいだけどちゃんと睡眠を取らないとダメだよ。ヒーロー科はかなりハードだからね。休みも日曜日しかないし…
電車に乗れば二十分ぐらいで着くからこれからもう少し家でゆっくりしなさい。身体が持たないよ」
「……でも電車に乗れば困ってる人を助けられないよ。だからといって助けてる間に遅刻するのもダメだ!!って前相澤先生も言ってた!!」
(うん、遅刻って確実に私の事だなそれ!)
「じゃあせめて自転車通学にしなさい。あと家は早く出過ぎないこと、いいね?君はまだヒーローの卵、人助けも大事だけど立派なヒーローになるための体作りと学問が大事だ。
遅刻しない、無理しない、睡眠はしっかりとる…約束出来るね?」
