第4章 入学初日……??
オールマイトside
現時刻七時三十五分
仮眠室前
マッスルフォームのままドアをゆっくりと開け、そしてゆっくりと閉める。
「わ〜た〜し〜がぁああ!! 言葉少年の様子を見に来たぁ!!」←小声
そしてあらかたいつものが終わってからトゥルーフォームに戻り、よっこいしょと小声を出しながら近くにあった丸椅子を移動させ言葉少年の方に持っていき座る。
(迅速的行動でヴィラン退治をしても時間がかかってしまうな…無事八時前について良かった)
ホッとしながらジーッと言葉少年の寝顔をまじまじと見つめる。
(目に焼き付けておかねば…!)
ジーーーーーーーッ
(時折思うのだが、言葉少年は本当に少年なのだろうかと思う時がある。実は少女じゃないのだろうか…寝顔可愛すぎやしないか? というか無防備だな…満面の笑みも可愛いが…純粋な所も可愛いな…いや、可愛いとカッコイイとイケメンが合わさってるなんてズルくないだろうか……なんなんだこの子は……大人になったらどうなるのか末恐ろしいな!
あ、そうだ!ポケットに飴玉が入ってるんだった。起きたらあげよう。きっと喜ぶぞ〜♪)
「……はっ!!」
(いかんいかん!! 学校では先生と生徒という関係!相澤くんと約束したじゃないか!!言葉少年を甘やかしたり特別扱いするのは禁止!!なるべく!!!そう!!なるべく!!!頑張れ私!!)
「………ハァ」
(そういえば、合格祝いの日言葉少年の話を聞いて分かったのだが恐らく昔の言葉少年を知っているもう一人は緑谷少年だろう。まさか、私が知る前から知り合っていたというのはまさに運命のようなものかもしれない。マイクにはこの事を話さないのかと言われたが…私は必要ないと答えた。
……言葉少年なら大丈夫だ。)
「…………。」ジーーーーッ
(本当に気持ちよさそうに眠るなぁ…ほっぺ柔らかそう…つつきたい)
「………ハッ!!」
(いかんいかん!!起こしたらどうする?!いや、しかし!!起きない可能性もある訳で!!いや、そういう問題ではなく!!
オールマイト!!しっかりしろ!!寝顔に翻弄されるな!!相手の思うツボだ!(?))
「………っく!!」