第4章 入学初日……??
撫でた後、ソファーの背もたれに掛けてあった一心の上着を手に取りしばらく見たあとハンガーに掛けてやり、目覚ましもセットした。
(八時でいいか…)
目覚まし時計を机の上に置き直し、仮眠室を出た後札を使用中に変えた。
誰も歩いていない廊下に一人の靴の音を響かせ相澤が向かったのは1‐Aクラス。
教室に昨日から置いていた黄色の寝袋にゴソゴソと入り、ファスナーを閉めようとした所で不安が横切った。
(目覚ましをかけたが、もしも起きなかったらどうする…前のこともある。俺が起こしに行くか…いや、それこそ特別扱いだ。起きられない奴が悪い…
いや、寝かせたのは俺だが…)
モクモクと考える頭の中で合理的に考え、とある人物に電話をかける。
〘…あれ?相澤くん?こんな時間にどうしたの?〙
「オールマイトさん今仮眠室で言葉を寝かしてるんですが、八時までに起きなかった場合起こしに行ってくれませんかね?」
〘え?!わ、私かい?!〙
「つまり、今日遅刻すれば言葉も遅刻する恐れがあるんで今日は必ず時間守ってくださいね」
〘ちょ?!まっ〙ブチッ
拒否権はないと言う風に電話を切りこれで安心できると思いながらファスナーをジーッとゆっくり閉め、眠りについた。
……その頃オールマイトは
(責任重大ぃいいいいいいい!!)←グハァ!!
思いっきり吐血していた。