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【hrak】Word HERO!!【男主】

第15章 一方その頃、緑谷出久は?


「確かに麗日君の言う事にも一理ある…。そこで考えたんだが、今言葉君に連絡を入れて謝ってみてはどうだろう?」

「え?!今?!」

僕がギョッと驚いていると飯田君は話を続けた。

「彼の思考を考えると怒っていないのに謝罪をされた時必ず謝罪された理由を聞いたり、しっかりと自分の気持ちを伝えてくるはずだ。本来ならやはり直接謝った方がいいのだろうけれど…
緑谷君の事を考えると、ワンクッション置いた方が気持ちが楽になるかもしれないと思ったんだが…どうだろうか」

僕は口に片手を添えながら考えてみる

ブツブツ「た、確かに…二人の話を聞いて一心君が怒ってる可能性は随分と低くなった。飯田君の言う通りワンクッション挟んだ方が僕も良いと思う。怒っていたなら怒っていたでちゃんと気持ちの整理を付けながらしっかりと謝れそうだし…はぁ、本当にどうして言われなきゃここまで頭が回らなかったんだろう僕もまだまだだなぁ…もっと一心君を観察して思考を把握していかないと…いやいやそんな事よりも今は一心君になんて文章を送らなきゃ考えないと…えっとまず(以下略)」ブツブツ


……数分後……

「うん、出来た!!ちょっと長くなったけど…」

マイトの件は一心君に伝わるようにして、他の人が見ても分からないように工夫をした。
二人はどれどれ…と僕のスマホの画面を覗く

「いやデク君これは超長文やないかい!!」ブフォッ!!
「なっっっっがいな!!これはちょっとでは無いぞ?!」

二人の予想外の反応に思わず「え”?!」と声が出てしまう。僕にとってはこれでも抑えた方でまだまだ足りないと思うのだけれど…

「でも、デク君っぽくて私は良いと思う!当たって砕けろ!」
「いや、砕けてはダメだろ!けれど、俺も緑谷君らしくて良いと思う」

僕は二人の言葉にクスッと笑いながら送信のボタンを押し、ホッと一呼吸付いた所で案外早く既読が付いた。手に力が入り、ゴクッと唾を飲み込み画面を食い入るように見つめ返信を待つ

「……。……緑谷君、あの文章を読み切るのに少し時間がかかると思うぞ」

「た、確かにそれもそうだよね…あ、あはは」

飯田君に言われハッ!!としながら僕はスマホを机に置き画面を閉じた。
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