第14章 一心の自由気ままな一日
〘…シュゴ……。………。………。あっ!!それでね?!その…そんな状態って知らずにあんな勢いよくぶつかってごめんね!?〙
「あぁ、そういう事か…俺は全然気にしてないよ。むしろ出久に怪我が無くて安心したし!」
二ヒヒッと笑ってみると電話越しに咳払いと唸り声を出す出久に少し心配になる。
「そ、その…ンンッ!!ごめんそれだけ!!それじゃまた明日が、学校でね!!」ブツッ!
「え?あ……うん」
(急に電話切られた……忙しいのかな出久…)
そんな事を思いながら俺はまた柔軟の続きに勤しむのだった。
こうして俺のドタバタな一日は終わりを迎え、次の日の朝には腕の痛みがすっかり抜け切っていた。
けれど、何故か胸騒ぎが止まらなかった……
副作用かと疑ったけれどそうじゃなかった。
もしかしたらこれが俗に言う『嫌な予感』
……というものだと思う