第14章 一心の自由気ままな一日
……。
時間はあっという間に過ぎ去り現在放課後…
教室には俺とイレイザーヘッドだけだ。
(あ〜あ…せっかく出久が帰り誘ってくれたのになぁ…断っちゃったよ…)
そんな事を考え思わずため息が出ると出席簿が頭からポスンッと振ってきた。
「コラ、聞いてんのか言葉」
「き、聞いてマス」
現在俺はイレイザーヘッドに説教を食らっている。けれどいつも言われてることで正直聞き飽きたではある…
(聞き飽きる程に説教を食らってる俺も俺だと思う…うん…)
イレイザーヘッドにはリカバリーガールと同じ様な説明をした。まぁ、リカバリーガールに治癒をしてもらった事は黙ってるけど…言ったら説教が長引くんだもの…仕方ないね…うん
イレイザーヘッドは一つため息を吐き、また話を続けた。
「…で?腕の痛みはもう治まったのか」
「まぁまぁ、ってところかな?授業前よりは全然マシになったよ。今日中には治ってるから心配しなくても明日に支障は無いよ!」
「……。…そうか、なら良い。明日に影響あるなら…言いたいこともまだあったけど…な」ギロッ!
(ヒェッ!)ビクッ!!
イレイザーヘッドは一度廊下の方へ目線を向けまた俺に戻した。
「今日は寄り道せずにちゃんと早く家に帰って休めよ、良いな?」
「……………。うん!!」
(いや、今日は帰りのルート決まってて甘いもの食べたいから少しケーキ屋さんに寄りたいんだよなぁ…あと本屋に寄りたいし、他にも寄りたいt…)
イレイザーヘッドは俺の考えが分かったのかすぐさま俺の頭に手を置いてきてはそのままグワシャグワシャと撫でまくった。
「わ、か、っ、た、な?明日説教増やされたくなきゃ真っっっっっっ直ぐ!!か、え、れ、よ?良、い、な?」
グワシャグワシャ「分かりました分かりました!!帰らせて頂きますぅうううあぁうあうあうあう!!」グワシャグワシャ
イレイザーヘッドは俺の返事に満足したのかようやく手を離してくれた。グルグルと回る頭を落ち着かせながら俺は自分の髪を簡単に整える。
そんな最中ふと俺は思ったことがある…
「…今日のイレイザーヘッド機嫌良い?」
「相澤先生な、で?なんでそう思う」
「いや、除籍除籍っていつも言うけどさっきの説教中一度も言ってなかった。…なんで?」
イレイザーヘッドは黙った後また出席簿で俺の頭を数回ペシペシと叩く