第14章 一心の自由気ままな一日
いつの間にか飯田が拾ってくれていた荷物を持つと麗日はまたブレない!と吹き出していた
「さて、そろそろ授業が始まってしまうな!早く教室に入ろう!」
飯田の言葉に俺は気合いが入る。
…何故なら俺の戦いはここからだからだ
(この副作用頑張って隠すぞぉ…)
俺は左手を伸ばしドアを開けようとしたがその前に勢い良く扉が開いた。
そこにはブチ切れた笑みを浮かべながら怒りをメラメラと燃やす爆豪が立っていた。
(な、なんで…怒って…?!)
俺が目を丸くさせていると
「テメェ…随分と楽しそうじゃねぇか…なぁ…?」
ボキボキと指を鳴らす爆豪からは殺意が盛れ出していた。
俺はやばい気配を感じ取りまた顔の血の気が引いく…
(理由は分からないけどすっごい嫌な予感する!!)
「と、とりあえず落ちt」
「一発殴らせろや!!!」←右の大振り
「チョッバ!!!」
(ほらね!?)
俺は咄嗟の出来事に避けることが出来ず両腕でガードした。
「ヴッ!!」
けれど受け止めきれず右腕の大きな痛みと共に俺は吹っ飛ばされた。受身を取ろうとするも腕がズキズキと痛み上手く体が動かない
(腕が痛すぎて反応が遅れた…!!やばい…早く受身を取らないと背中窓付近の手摺にぶつける!!個性を使って硬化して右腕の痛みを受け入れるか…?!背中を差し出すか…!?あぁ…クソッ!!どっちも最悪!いや…背中の方がマシか!?)
グルグルと思考を回しながらも背中の方がマシだと判断をした所で俺の体は布に巻かれ一気に引っ張られた。そしてボスンッ!と今一番気をつけなければいけない人物にぶち当たった。
俺はホッとしたのと共に嫌な汗がジワジワと吹き出した。
「おい、お前ら何してる。さっさと教室に入って席に着け、時間は有限だって言ってるだろ何度も言わせるな」
「「「相澤先生!!」」」
飯田、麗日、出久はビックリしたようなホッとしたような尊敬するような声を出した。その後、三人に大丈夫かと心配されたのでコクコクッと頷くと安心したのか強ばっていた顔が緩んでいった。
爆豪はチッと舌打ちをし機嫌悪そうに教室に入って行くものの直ぐに飯田が後を付けていく
「コラー!爆豪君!君は言葉君に謝らないか!!」
「うっせぇ!クソメガネ!!」
「クソ?!」
爆豪の言葉に固まりながらもめげない飯田だが、それも無視し爆豪は自分の席に座った