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【hrak】Word HERO!!【男主】

第14章 一心の自由気ままな一日








俺はスッと息を吸い込み言葉を発する














「出久ちょs」
「ご”め”ん”本”当”に”ご”め”ん”!!!!!!!!!!!」←クソデカボイス
「落ちt」
「僕”は”君”に”な”ん”て”酷”い”事”を”!!!本”当”に”ご”め”ん”ね”ぇ”え”え”え”え”え”!!!!」←クソデカボイス


(いや全然ダメだ!!!掻き消される!!!)ガーン!!

こんな事をしている間に出久と俺の距離がグッと近付いた。

(ックソ!!言葉が届かないなら避けるしかないのか?!いや…個性を使って右腕を使わずに出久を受け止めるか…!……。いや、ダメだ…右腕の痛みがまた酷くなる…その状態で今日一日イレイザーヘッドの目を欺くのは不可能…!!なら個性を使わずに…?いや、ダメだ!!思いっきり後ろにぶっ倒れる!それもまた強い衝撃が…やっぱり避ける一択なのか…)

けれど、俺はその選択は出来なかった。

(こんな…こんな…!!涙腺がブチ切れてる奴今避けれるか?!答えはNO!!

なぜなら…普通に心が痛いから!!

俺が返信しなかったから出久が傷付いてしまってるわけで…俺が避ければきっとさらに傷付けてしまう…!仮に避けたとして、出久になんで避けたか説明する時この腕の事を結局話さなきゃいけなくなる…なるべく心配もさせたくない…

だったら俺がやる事は一つ…)

俺は手に持っていた荷物をポイッと廊下の端に投げ、一つ息を吐き出す

(個性を使わずに出久を受け止める!!右腕は添えるだけにしよう…なるべく負担をかけずに…出久にこの副作用を悟られぬように…!
出久が俺の両腕ごと抱きしめねぇように両脇にしっっかりと隙間を作ってそこに腕が入るようにして…っと!
これで大丈夫だ…!後は…俺の踏ん張り…!!)

出久の猪突猛進に耐えるべく倒れないように姿勢を整える。

(これが…俺の出した後先も考えた最善の答えだ!!)

俺は目をカッ!と見開く

その数秒後、走ってきた出久は俺の体にズドンッ!と勢いよく突っ込んできた。予想通り出久は俺の体に腕を回しギュッと力を入れてきた。

俺は構えていたにも関わらず後ろにぶっ倒れそうになる。

(いや、ミサイルかよ!?勢い凄すぎだろ?!?!こ、これがヒーロー科か!オールマイトの個性を受け継いだだけあるな!……いや、個性は関係ないけど!!)
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