第14章 一心の自由気ままな一日
(本当は免許を取らないと個性って街中とかで使うべきじゃないんだけど…そのヒーローも困ってたって事で大目に見てくれたんだっけ…)
一心はタハハ…と心の中で笑う
「まさかそこに『心操』も居たなんてびっくりした!言われなきゃ思い出せなかったのによく覚えてたよな!しかも俺を見たのその一瞬だろ?凄いな『心操』は」
ニヒヒッと笑いながら心操に視線を向けてみると。
片手で顔を抑えていた。
「……?どうした?気分悪い?」
「いや、…違う…な、名前…」
「あぁ〜…俺の事もさっき『言葉』って呼んでくれたし!俺も『心操』って呼ぼうかなって」
「ッん”ん”…!」
(し”ん”ど”い”!”!”)
一心はどうした?と言う顔をしながらも、何かを閃いたのか目を輝かせた
「……!あ、心操!!俺の事『一心』って呼んでくれね?」
「な?!は?!と、突然すぎるだろ?!過程って大事だろ?!」
「過程…??は…よくわかんねぇけど…」
一心はスマホを取り出し『一心』と『心操』の名前を文字に打った。
「ほらほら!!同じ『心』の漢字同士だろ?!なんかいいよなぁ〜って!…こう、ほら…ん〜…ほら!!」
目をキラキラと輝かせながら興奮気味に言う一心をじーっと見つめ心操は目に焼きつける
(…可愛い…説明できてないのも可愛い…)
「ま、そう…だな…
い、一心…」ボソッ
一心はとても嬉しそうにパァ〜っと笑う。
(……は”ぁ”ぁ”ぁ”あ”あ”あ”あ”)
心操のライフはゼロを通り越しオーバーキルを決められていたが、そんな事一心は知る由もない…
「あっ!お昼食うか!心操はサンドイッチだったよな?」
「…ッ!あ、あぁ、うん」
心操はハッと我に返りながら慌ててそう答えるとプラスチックの蓋をパカッと取った。
中にはとても美味しそうなサンドイッチが丁寧に入れられていた。
★安くて美味しいランチラッシュ特性サンドイッチセット!ボリュームもあり野菜も沢山入っているぞ!
フルーツサンドイッチセットも販売中★
「へぇ〜…そんな感じなんだな!俺も今度買ってみよ♪フルーツサンドも気になるんだよなぁ〜♪」
そう言いながら一心は弁当の包みを解く
心操はジーッとサンドイッチを見たあとズイッと一心に容器を近付けた。
「………。一つ食べてみれば?」