• テキストサイズ

【hrak】Word HERO!!【男主】

第12章 爆豪日和?!


…………………。

「忘れもんねぇな」

「大丈夫!」

靴を履き終えた一心は制服の入った紙袋を持って立ち上がった。

「お邪魔しました〜♪」

「……おぅ」

誰もいない家にそういう事を言う一心に思わず小さく返事をする勝己
家の鍵を閉め、二人はゆっくりと歩き出した。

「いやぁ〜なんか長いようで短く感じたなぁ♪…ところであのお菓子とか本当に持って帰らなくて良かったのか?」

「同じ事言わすな、良いって言ってんだろ。もうあれは俺のもんだろが」

(後で味わって食うんだよクソが…持って帰られてたまるかよ)

バレたくないと言っていたので一心はお菓子類を持って帰ろうとしたが、勝己は全力で阻止した。
念には念をクッキーは既に自分の部屋に隠し済みである。

「しかし楽しかったなぁ〜♪また誘ってくれよな!」

「……気が向いたらな」

「あ、俺からも誘t」
「誘うな!!てめぇからは誘うな!!誘うなら死を覚悟して誘えクソ無自覚野郎!!」

(こっちの心臓と理性が持たねぇだろが!!襲うぞ?!いいんか?!なぁ?!)

そんな事を知る由もない一心はえぇ?!と驚いた顔をしていた。勝己は思わずまたチッと舌打ちが出てしまう

そんなたわいの無い会話をしていると、駅にあっという間に着いてしまった。

「チッ…もう駅かよ」

「そうだな!勝己、駅まで送ってくれてありがとな!後は一人で帰れるから!…それじゃまた明日な!」

淡々と元気に別れの言葉を告げ、駅に行こうとする一心の腕をガシッと掴む。

「……ちったぁ寂しいと思えやボケ」

勝己のその言葉にポカーンとする一心だったが、満面の笑みを浮かべる

「思わないわけないだろ?本当はすげぇ思ってるよ!」
/ 207ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp