第12章 爆豪日和?!
うーんうーん…と悩みながらもオールマイトに心の中で謝罪をしていると
「クッッソがぁ!!!」
と、大きな怒声と共に部屋に帰ってきた勝己に持っていた皿をツルッと落としかけ慌ててキャッチする一心。
「どうしたんだよ勝己?!」
「クソが!!クソオヤジとババアが昼頃に帰ってくんだよ!!!
クソが!!夕方って言ってたじゃねぇかよ!!クソが!!」
「勝己、思ってたけどクソオヤジとババアの言い方は辞めような?」スンッ
「てめぇは俺の怒りを逆撫でするのが本当に好きだな!!」
「でもそっか…昼なら挨拶ぐらいはして行きたいな」
「すんじゃねぇよ!!泊まりの事言ってねぇって言ってんだろがクソが!!帰ってくる前にてめぇを送ってくわ!!クソが!!」
そう言われてもなぁと悩む一心に更に勝己の怒りが上乗せされる。
「だァァァァァ!!悩むなや!!ここでてめぇの歌熱唱すr」
「あーー!!!帰ります帰ります!!歌ってる勝己見てみたい気持ちもあるけど!!帰るから勘弁して!!」
「んじゃ、さっさと洗い物済ませろ!!俺は荷物まとめたらぁ!」
「了解です!!」
こうして突如として慌ただしく動き出す朝……
………………。
数分後……
「忘れ物なし…スマホもある…」
一心はゴソゴソと荷物を確認し紙袋に綺麗に畳まれ入れられた制服を見て思わずクスッと笑ってしまう。
(アイロンもしてくれたんだな勝己…すごい綺麗に入れてくれてるし)
帰る時制服姿では目立って嫌だなぁと思った一心は私服を持参していた。
自室に行っていた勝己がドタドタとリビングにやってくる音が聞こえる。手にはペットボトルが握られていた。
「おい!これ持って帰…。……。」
「あ〜!ジュースくれんの?ありがとな」
受け取ろうと一心が手を伸ばすもその手にペットボトルが渡されることは無く…スルッと勝己の手から滑り落ちた
「あ!」
一心は思わず声が出てしまう
そんな中この数秒で勝己はとある日SNSで見た言葉を思い出す…
【推しの私服は尊死】
……と