第12章 爆豪日和?!
ーーーーーーーー
noside
翌朝……
「……ん」
一心はゆっくりと目を開けた。そして自分の胸に蹲って眠る勝己にビクッと身体を揺らした。
(お、大人しく寝てらっしゃる!!俺が寝てる間に布団に戻ったりしてるだろなって思ってたけど…)
スゥスゥとまだ眠っている勝己に思わずニヤニヤしてしまう一心
(あの時は驚いたな…たまたま手を伸ばした先に勝己の顔があって…寝ぼけてたとはいえ顔押えて申し訳なかった…てっきり怒られるかと思ったけど余程寝れなかったんだろな…大人しく布団に入ってくれたし)
そんな事を思っているとモゾモゾと勝己が動き出した
…と思えば動かなくなった
…と思えばガバッと勝己は顔を上げた。
「おはよ!爆…じゃなかったな勝己!」
そう言うと勝己な目を丸くさせた……かと思えば目を吊り上げ始めた。
「クッッッソガァアアア!!」
そう言いながら勢いよく起き上がり、何処かに行こうとする勝己に一心は声をかける。
「もう起きるのか?」
「うるせぇわ!トイレじゃボケ!!」
一心の方を見ずにズカズカと歩いていってしまう勝己。そんな背中を一心は見届けた後スマホを手に取りオールマイト達のグループチャットを開いた。
「………。」
⟬寂しい⟭
「…………。」
一心はその文字を消し違う文字を打ち込む
⟬今日家に帰るよ〜!⟭
オールマイトおはようスタンプ
「……ふぅ
…………。大丈夫〜大丈夫〜俺は今日も元気!」
そんな事を言いながら俺は大きく背伸びをした。
すると、勝己が帰ってきた。
「おかえり!もう一眠りするか?」
「いや寝れるわけねぇだろ!もう目覚めまくっとるわ!!……俺は朝飯作るからな!てめぇはまだグースカ寝とけや」
そう言いながら立ち去ろうとする勝己を追いかける。
「待って!!朝ごはん俺に作らせて!」
「はぁ?!なんでだよ!!」
「お願い!勝己!!この通り!!!何もして無さすぎて……ほら、ね?」
「……罪悪感がって言いてぇんか」
一心はうんうんと頷く。
「…チッ、てめぇは変な所気にしすぎなんだよ!」
「勝己〜…」
一心がウルウルとした瞳で見つめてみると爆豪の心が揺れる感覚がした。
「ダァアアアア!その目やめろ!もう好きにしろや!!」
「ありがとう勝己!!」
一心は満面の笑みを浮かべた