第12章 爆豪日和?!
「……これから雄英で生活していくのに負担にならねぇのかよ。そんな事してて…今日五曲も投稿されてたぞ」
(あ、そうなんだ…詳しいね爆豪…ガッツリ聞いてるんだね…)
そんな事を思いながら俺はニヒッと笑う
「大丈夫!中三の時にストックを山ほど作ってきたから!投稿してくれてるのも別の人でさ、俺は雄英に通ってからはまだ全然音楽に触れてないんだよね!」
「…あと幾つあんだよストック」
「ん〜っと……485曲かな」
爆豪の体がピシッと固まった。
「ハ?!よん、ひゃく?!?!おま、は?!中三から活動始めたんだろ?!」
「いやぁ…楽しくてつい…」
「ついのレベルじゃねぇだろ?!」
やりすぎたなぁと、てへへと笑う俺に爆豪は目を吊り上げて突っ込んでくれる。
そして爆豪はまた真剣な顔つきに戻る
「……。んで、てめぇは結局何目指してんだよ
歌手か…ヒーローか…」
「勿論ヒーローだ
……それ以外何も無い」
俺は爆豪にそう言い放つと爆豪はただ一言
「そうかよ」
と呟きマッサージを再開させた。素っ気ない返事だったけれど俺はどこか爆豪が安心しているように感じ取れた。
「もしかして、爆豪…俺が歌手目指してると思って不安だった?」
俺の言葉に爆豪はピタッと動きを止めニタァッと笑った。
(…あ、やばい事言ったかもしれない)
俺はキュッと口を閉じた。
爆豪は俺の手に思いっきり力を込めてマッサージし始めた。
「ち”ょ”っ”?”!”爆”豪”!”!”爆”豪”!”?”ぐ”わ”ぁ”あ”あ”あ”あ”!”!”ご”め”ん”!”!”ご”め”ん”!”!”!”」
「何謝ってんだ?!あ”あ”?!俺はただてめぇの手をマッサージしてるだけだろ?!な”ぁ”?!そうだろ?!」
「も”み”殺”さ”れ”る”!”!”」
逃げようと藻掻く俺の腕をガッシリ爆豪に押さえつけられ為す術なくただひたすらにもみ殺された…