第12章 爆豪日和?!
………………。
数分後…何はともあれご飯は美味しかった。
話し合った結果…とにかくほかの治癒方法を努力してみようという話に収まった!
キスでの治療は本当に必要な時だけという一方的な条件を押し付けられた。
ちなみに一心は守るとは言っていない…
「ご馳走様でした!!いや本当に美味しかった〜♪爆豪に頼んで正解だったな!」
「飯食ったらさっさと風呂入れ」
「いや、爆豪先に入ってこいよ!俺洗い物しとくからさ」
「あ”?てめぇは客だろ?何客が洗い物しようとしてんだ殺すぞ」
「でも、ご飯も作ってもらってわr」
「うるせぇ!黙っててめぇh」
「じゃあせめて食器運ぶd」
「てめぇの歌詞ここで大声でr」
「ワー!!!オフロハイッテコヨウカナァ!!」
必要な荷物をアワアワと持ってから一心はリビングを飛び出して行った。
「…ったく、素直に入れやボケ」
と言いながら爆豪はテキパキと食器を片付けていく。
「…………。」
『俺も実はこの個性をあまり理解してない部分も多くてさ』
「…………。」
(……記憶もぶっ飛んで個性の使い方もぶっ飛んだか…昔のお前は…寧ろ…)
『これは全部悪い夢だ…そう…ただの夢…大丈夫…おやすみ…爆豪』
(……『あれが』本当に夢だったのかそうじゃなかったのか俺にはよく分からねぇ
けど、こいつ自身に聞いても覚えてるわけねぇわな)
そんな時爆豪のスマホがパッと光った。スマホを取りとある通知を確認すると目を丸くし自分のカバンから慌ててイヤホンを取り出しスマホに差し込み耳に装着する。そして凄まじい指のスピードでお目当ての物を流した。
「……!!!……………。……………。」
暫く固まった後スマホをポケットに突っ込み作業を再開させた。
…………………。
その頃、一心は湯船に浸かりながら楽しそうに鼻歌を歌っていた。
(心バッキバキに…かぁ…出来ればやめて欲しいなぁ〜……俺の醜態が……)
ググッと唸り声をあげた。
(昔の俺は秘密事多かったんだな…という事は出久も俺の事あんま知らないんだ…
………。なんでだろな、二人には俺の事もっと知って欲しいって思う。同い歳でこんなこと思ったのは初めてだ。)
何となく両手を合わせ水鉄砲をしてみる。
「…………。」
(…でも言えない事も多いいな…
いつか…俺の事全部話してもっと仲良くなりたい)