第12章 爆豪日和?!
「俺の個性は『言霊』。俺は強い!とか俺は速い!だとかを口にするとその通りになる。けれどただ口にするだけじゃ効果は十分に発揮されない、しっかりとイメージするんだ。強くなった自分を…
それともう一つ大事なのが『心』!いくら強くなったイメージをしたとしても心で俺は弱いと思うと効果は大幅に半減か打ち消し合って上手く発動出来なかったりと不具合が起きる。
…まぁ、そうなった場合は何回も同じ事を言って心に俺は大丈夫だって活を入れるんだけど…下手したら吐血するし副作用は起きるし体力はゴリゴリ持ってかれる…結構荒治療って所だな…
イメージと心が仕上がれば最後に具体的に言葉を発する!具体的であればあるほど理想に近付ける。例えば『俺は爆豪よりも強い!』とか!」
「俺で例えんなや!!クソが!殺すぞ!!」
「ごめんごめん! まぁつまりそういうこと!」
「じゃあ何か?俺の個性もてめぇは使えんのか?」
「ん〜…どうなんだろう…。俺も実はこの個性をあまり理解してない部分も多くてさ
…でも爆豪の個性は出来ない気がする。何かが足りないというか…上手く説明出来ないんだけど…」
「ほ〜ぅ…そんなんでよくクソデクの腕直せたな」
「まぁ!気合と根性かな?!治癒は頑張って練習したんだ!リカバリーガールの個性をベースにi」
「待て待て待て待て!」
爆豪はバンッと椅子から立ち上がる。
「それ!てめぇ!!やっぱりクソデクに!!!き…キス…した…のか…?!」
「そう、だな?」
「ハァアアアアァ?!?!何処にしたんだよてめぇ!!」
「え?おでこだけど…」
「でこ…でこ…」
爆豪はそう言いながらドスッと椅子に座り、片手で目元を覆いながらドデカいため息を吐いた。一心がきょとんとしていると爆豪からメラメラと怒りを感じ取り一心はブルッと身体を震わせた。
「……てめぇ、訓練の時覚えてろよ…心バッキバキにしてやるからな…
それと……もっとまともな治癒方法練習しろや!!」
「えぇ?!それ逆にリカバリーガールのはまともじゃないって事?!」
「てめぇだから問題なんだろが!!」
「ええええ?!でもリカバリーガールはイメージしやs」
「気合と根性で何とかしろや!!それかその治癒俺以外に使うんじゃねぇ!!」
「ええええ?!?!なんでだよ!!」
「うるせぇ何でもだわ!!」
暫くギャーギャーと言い合った…