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【短編集】切ない恋もそこまでに

第4章 #04 そろそろ、さようなら


いつから冷めたかは分からない

いつの間にか、すぅっと熱が消えていったのを覚えてる

最初はあんなに好きだったのに

鼓動は一定の速度で脈打っている

最初はあんなに激しかったのに

なんでだろうね、きっとそういうものなのでしょうね

過去と比べるとあなたは優しいと思うわ

でも、少し慎重すぎたのよ

それに合わせた私が疲れちゃったの

きっと石橋を叩いて渡るあなたとは気が合わないのね

もっと強く求めて欲しかった

きっとこの思いも、願いもあなたには伝わらない

胸の内に秘めたものは言葉にはならない

だから、ずっと伝わらない

あと少し残る熱でどこまで持つのかしら



そろそろ、さようなら。
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