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【短編集】切ない恋もそこまでに

第12章 #12 鍵穴と鍵


「合わなくても大丈夫、私たちなら」



そんなことを言った過去の自分を今は恨んでいるわ

こんなことになるくらいなら、小さかった

あの気持ちを見てあげれば良かったと。



今私たちは、取れない愛と鎖で強く引きつけられていて

逃げれない、逃さない



愛したものは、縛りだった

私【鍵穴】と、あなた【鍵】は

噛み合うことなく刺さってる



痛いと叫ぶ暇もない

もう二度と離れられない



見えるのはあなたしかいないから

他の人【鍵】が来ることはないでしょう



黒く腐ったその接続部分



愛せるかしら。
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