Golden Treasure[ジョジョーGWー]
第4章 任務の始まり
アバッキオはムーディーブルースを早送りした。
そして3分42秒前のところで停めた。
ブ(ム)から聞こえる声「100億は俺たちのものだ!その金があれば幹部の座が手に入る!」
ナ「す、すげぇ…!!どこだ!?カプリ島のどこにそんな金隠したんだよ!ブチャラティ!」
ブ「今のは俺の声だ…この会話のあとだ!ナランチャが襲われたのは!しっかり襲われたところが見れるんだろうなぁ?アバッキオ」
ア「俺のスタンドの記録を全てリプレイする。ナランチャがかいている汗も、脈拍までも全て見れる。そしてどこまでも追跡する!」
ブ「そろそろだ…」
2人はナランチャになったムーディーブルースの後ろに回り込んだ。
ブ「ナランチャの背後に回れ、襲われるぞ」
すると刺される音がして、ナランチャの左肩に穴が空いた。
ブ「み…見ろ!ジョルノの時と同じ傷だ!」
ナランチャが倒れた。
ブ「来た!っ…!」
ブシュー
ブ「こ…これは…空気が抜けた風船のようにしぼんでいくぞ!」
シューー…
ブ「この傷から空気が漏れてしぼんでいっている…」
ア「敵の能力の正体が見えてきたようだな」
プシュー!
ブ「あっ…!引き摺り込まれていく!ポーズしろ!アバッキオ!」
ア「くっ…!」
アバッキオがムーディーブルースを一時停止した。
2人はナランチャの様子をよく見た。
ブ「そうか… パイプの中だ…これが謎の答えか。爪も肉も骨もコンドームみてぇにベロベロになっている…靴とかベルトのバックルまでも…でも…脈は打っている…ジョルノの言った通り、生きているぜ。そういうことか。敵は自分の体をもこうやってパイプとか板と壁の隙間に隠し、ミスタもフーゴももジョルノをも引きずり込んだってわけか。これであのジョルノのハエが、大体の位置はわかるが、正確なところまではたどり着けないと言う説明もつくぜ」
ア「敵の能力の正体は解けたな。後はこのまま追跡して、ナランチャたちのいる場所を見つけ、救い出し、野郎をぶちのめすだけだな。ムーディー・ブルースのリプレイを続行するぜ!」
ブ「あっ…!」
ナランチャはパイプの中へと引き摺り込まれた。
ブ「追跡だと?待てアバッキオ!リプレイ中は攻撃も防御もできねぇ無防備状態!パイプの中に入るのは危険だ!」