Golden Treasure[ジョジョーGWー]
第4章 任務の始まり
「よかっ…あっ…」
ズイッ
ア「ジョルノ・ジョバァーナ!」
アバッキオがの肩を押さえ、ジョルノに近寄った。
ア「なんでお前さんによう、はっきりとそんなことが分かる」
ジョルノが指を差した。
「あ…」
ジョ「僕のスタンドで、ナランチャの靴をハエに変えました。ハエは主人であるナランチャの所に戻ろうとしています。ナランチャが死んでいれば、ああいうふうに捜すように飛び回らない。」
ブ「捜せるのか?」
ジョ「生きてはいます。生きてはいるんですが…船室に下りていくでも、ロッカーの中でもない。なかなかハエが止まらないんです。さっきからずっとあの辺りを、ナランチャを捜して飛んでいるんです」
「そんなこともできるんだ…」
ジョ「ナランチャは、あの船室への入り口あたりにいます。それは確かです。しかしなぜか、ハエは見つけられないで、方向を見失っているんです。ナランチャのいる所を敵のいる所と考えていいと思います。つまり敵はそこら辺の物陰に、ただかくれているってわけじゃあないんです」
ブ「なるほど。敵の能力の謎を見極めない限り、迂闊に近づいたらやられるってことか」
ジョ「えぇ。しかし隠れて襲う能力ということは、逆にそれが短所。謎さえ分かればやつは倒せるということです」
ブ「お前のスタンドなら…アバッキオ」
ブチャラティはアバッキオに近づいた。
ブ「ああいうやつは…倒せるかもな」
「倒せる?」
ジョ「アバッキオのムーディーブルースでリプレイすれば謎が解けるということですか?」
ア「…さぁな」
ブ「おい!アバッキオ!お前こんな時につまらねぇことにこだわってんじゃあねぇだろうな?」
ア「つまらねぇこと?いや、俺の安全に関わることだ。俺はこんな信用できねぇやつの前で、自分のスタンド能力を簡単に見せるわけにはいかない」
ブ「おい…いい加減に…」
「アバッキオ、覚えてる?」
ア「あ?」
「前に弟が居なくなった時、一緒にスタンド能力を使って探してくれたよね。あの時さ、ジョルノもいたんだよ」
ア「あれは…」