Golden Treasure[ジョジョーGWー]
第2章 再会
店主「かぁー、いい男を捕まえたね、ちゃんは。わざわざバイト先にまで花束を届けてくれるなんて」
ヴィオレンツァは金持ち、男前、人当たりが良いとネアポリスでは評判の男であった。
ヴィ「いえ、店の前を通りかかる用事があったので、たまたま途中にあった花屋でに似合いそうな花があったから買っただけですよ」
「…」
ヴィ「それじゃあ頑張るんだよ、」
ヴィオレンツァはそう言っての頭を撫でて店を後にした。
「うん…」
ヴィオレンツァと話す時のには終始笑顔が無かった。
そのあとすぐに弟と同じくらいの小さな男の子が店にやってきた。
男児「あの…お姉ちゃん」
「はい!いらっしゃいませ、どうしたのかな?」
は笑顔を取り戻し、目線を下げた。
少年「よかったらこれ…」
そう言って男の子がに差し出したのは一本のひまわりだった。
「くれるの??」
少年「うん…でもさっき大きな花束もらってたからこんなんじゃあ嬉しくないかも知れないけど…」
はひまわりを受け取ると男の子がいる方に移動し、しゃがんで目線を合わせた。
「そんなことない、嬉しいよ、ありがとう。でもどうして?」
少年「前にここにきた時に、お姉ちゃんがたくさんサービスしてくれたからそのお礼がしたかったんだ」
「そう…」
はおもわず男の子を抱きしめた。
「ありがとう、大事にするね」
は男の子に向き合った。
「大きな花束より、君の気持ちがこもったこの一本のひまわりの方が嬉しいよ、ありがとう」
男の子はパァッと笑顔を輝かせると
少年「喜んでもらえて良かった、また来るね!」
「うん、待ってるね」
すると少年は走ってどこかに行ってしまった。
その日はヴィオレンツァからもらった花束を店に飾り、男の子からもらったひまわりを大切に持ち帰った。