Golden Treasure[ジョジョーGWー]
第4章 任務の始まり
ブ「とりあえず3日間のレンタルで頼む。いくらだ?」
店員「いえ、ブチャラティさんからお代は頂けませんよ!ご自由にどうぞ」
店員はブチャラティに鍵を渡した。
ブ「すまないな」
「ブチャラティは信頼が厚いな…」
ジョ「そうですね」
ナ「親父〜!会計頼むぜ!」
ナランチャはお菓子やジュースをどっさりとカウンターに乗せた。
ナ「ニヒッ!」
「ふふっ、食べ切れるの?」
ナ「余裕だね!」
一向は港を出発した。
フ「うーん、気持ちいいですね」
「…」
そう言うフーゴとは反対側の甲板では船の上から煌めく海を眺めていた。
ジョ「どうしたんだ?」
「あ、ジョルノ」
は風で乱れる髪を耳にかけながら儚げな表情で笑った。
ジョ「っ…」
「なんかさ、こういう綺麗な景色を見てるとノスタルジックな気分にならない?」
ジョ「そうか?」
「私だけか」
ジョ「何を考えてたんだ?」
「ううん、何も考えてないよ」
ジョ「あんなに悲しそうな目で海を見ていたのに?」
「…」
ジョ「僕には隠さないで、話して」
「ジョルノはすごいな、まだ15なのに見抜かれちゃった」
はまた眉を下げてニコッと笑った。
ジョ「っ…僕だって子供じゃあないんだ、それくらいわかる」
「そうだよね…私の今までの人生を振り返ってた」
ジョ「人生…」
「うん、前に借金の話をしたとき過去のことも話したよね」
ジョ「うん」
「それでヴィオレンツァとのことがあって、ミオが死んじゃって、なんか…」
は言葉に詰まった。
ジョ「ゆっくりでいい」
が泣くのを堪えていることに気づいたジョルノは優しく声をかけ、の背中を撫でた。
「なんか、ほんと、後悔だらけの人生だなと思って」
の声は震えていた。