Golden Treasure[ジョジョーGWー]
第3章 新たなる生活
ブチャラティはをベッドに寝かせると優しく布団をかけた。
自分はベッドに腰掛けた。
ブ「怖かっただろう…こんな経験したことないだろうからな…」
ブチャラティはの顔にかかる髪の毛を避けながらつぶやいた。
ブ「だが俺たちといるということは、こういうことだ。残酷だが、これが現実だ。それでも、君は俺たちについて来てくれるのか?」
眠るからの返事はない。
ブ「俺は聞けるだろうか。今の問いを君が起きたらできるのだろうか。多分無理だ。NOと言われるのが怖くて聞けないなんて、ギャングが聞いて呆れるな。そして本当にを想うなら離れろと、きっとみんなは言うのだろう。自分のエゴだと分かっている。だがそれほどに君の存在はこのチームにとって、俺にとって大きいんだ。もう二度とあんな目に合わせはしない。絶対に守ると約束する。だから俺たちから離れていくなんて言わないでくれ…君から離れる"覚悟"はまだ俺にはできていない…」
ブチャラティはの頭、頬を優しく撫でた。
しばらくするとが目を覚ました。
「ん、んん…はっ!私!」
は倉庫でのことを思い出し、飛び起きた。
ブ「起きたか?」
「いや!」
ベッドの端に行くと小さくなり、布団を握りしめた。
ブ「…俺だ」
ブチャラティは一瞬悲しそうな顔をしたが優しく微笑んだ。
「あ…ご、ごめんブチャラティ…そ、その…」
ベットサイドに座るブチャラティに気づくと、は警戒を解いた。
ブ「いいんだ、仕方ない。あんなことがあった後だ。当たり前のことだ。」
「ありがとう…」
ブ「あぁ」
2人の間に沈黙が流れた。
「あの、」
ブ「さっきは、」
2人同時に話し出してしまった。
「さ、先いいよ」
ブ「いや、が先で構わない、なんだ?」