Golden Treasure[ジョジョーGWー]
第2章 再会
ある日の夕方、が仕事を終え家まで歩いているとちょうど向こうからブチャラティが歩いてきた。
「ブチャラティ?」
ブ「、帰りか?」
「うん、ブチャラティは?」
ブ「俺も丁度仕事終わりだ」
「そうなんだ、お疲れ様!」
ブ「ありがとう」
「それじゃあ帰るね」
ブ「せっかく会えたんだ。家まで送ろう」
「え、いいよ…」
ブ「いいんだ送るよ」
向こうか?と言いながらブチャラティは来た道を振り返った。
「本当にいいの、1人で大丈夫」
ブ「遠慮してるのか?」
「そうじゃあないよ」
ブ「俺と歩くのが嫌か?」
「ち、違う!それは違うけど…」
ブ「じゃあなんでそんな頑なに断る?」
「見られたくないの…家…」
ブチャラティは思った。
なぜ家を見られたくないのだろう、なぜ働く理由を隠すのだろう。のことをもっと知りたい。と。
ブ「…。、このあと時間あるか?」
「少しだけなら」
ブ「少し話そう」
2人は近くの公園を歩いた。
ブ「こうして話すのは10年ぶりくらいか?」
「私があそこを越したのが10年前だから…そうだね、そのくらい経つね」
ブ「確か親父さんの事業が軌道に乗って引っ越して行ったよな?」
「うん」
ブ「働かなくてもやっていけたろう?なぜ露店で働いているんだ?言いたくないなら言わなくていい」
「ブチャラティになら言ってもいいよ」
はにっこり笑ってブチャラティの方を見た。
ブチャラティはその笑顔を見てドキッとした。
ブ(っ…幼い頃から顔が整っているとは思っていたが、こんなに魅力的に感じただろうか…)
「ただちょっと重い話になっちゃうよ?」
ブ「かまわない」
「ふふっ。引っ越したあとね、弟が産まれたの。名前はミオって言うの。歳は10歳差。でもミオ生まれてから、お母さん、体弱くなっちゃったみたいで、ミオが一歳になる前に死んじゃったの。」
ブチャラティは黙って聞いた。