Golden Treasure[ジョジョーGWー]
第3章 新たなる生活
パシッ、パシッ
しかしいとも簡単にブチャラティに受け止められてしまった。
ブ「こんな攻撃じゃあ止められて当然だな」
「うぅ…」
ブ「もう一度やってみてくれ」
シュッ、シュッ!!
「全部避けられた…」
ブ「さっきよりは速くなったな、だが避けれる程度だ。は攻撃よりもどう交わすか、避けるか、流すか、これが重要になってくるだろう」
「避けるって言っても攻撃見えないよ」
ブ「避けずとも、戦わずとも、受け流すことができたら多少は身を守れるようになる」
「受け流す?」
ブ「そうだ、攻撃を受け止めるように見せ、流す。勝つ必要はないんだ。その場から逃れるために護身術はある。だったら受け流せばいい。」
「なるほど…」
ブ「まず本気で相手がかかってくる時には必ず両手を使ってくる。そしてどちらの手から出すと思う?」
「えっと、利き手?」
ブ「正解だ。それがわかったらそれとは逆の方に体を逸らせばいい。だから大事なのはその前の観察力だ。些細な行動からそいつの利き手を探る。分かったか?」
「うん、多分…」
ブ「じゃあもう一度行くぞ」
ブチャラティは左手の人差し指を立てながら言った。
シュッ!
「うっ…」
は避けたつもりだが、あっという間に後ろから優しくブチャラティに羽交締めにされてしまった。
「避けたのになんで…ブチャラティは右利きじゃあ…」
ブ「普段は確かに右利きだが俺はさっき左手の人差し指を立てた。ということは左利きの奴の可能性が高い。」
「ずるいよ…」
ブ「こんなんじゃあ、いざという時身を守れないじゃあないか。もしこんな風にされたらどうする?」
ブチャラティはを優しく床に組み敷き、あと数ミリのとこまで顔を寄せた。
「っ…ち、近いよ…」
ブ「相手はこのまま容赦なく君に襲ってくるんだ」
「…」
ブ「こんな風にね」
ブチャラティの顔がだんだんと近づいてきて、はぎゅっと目を瞑った。
チュッ