Golden Treasure[ジョジョーGWー]
第3章 新たなる生活
「ご、ごめん…昨日から何も食べてなかったから…」
は恥ずかしさに顔を赤くすると手で覆い隠した。
みな、ハハっと笑った。
ア「何か作るか、待ってろ」
「わ、私も手伝うよ」
アバッキオとは一緒に台所へ向かった。
すると普段料理もしないナランチャやミスタまで、俺も俺もと着いてきた。
ア「やかましい!そんなにいらねぇ!」
ミ「なんだよ…」
ナ「ちぇー」
アバッキオに怒られた2人はしぶしぶリビングに戻った。
ガチャ
アバッキオが冷蔵庫を開けると
ア「何もねぇな、ハムエッグくらいしか作れねぇがいいか?パンは買ってある」
「うん!私にも見せて」
はアバッキオの腕の下からひょこっと顔を出し、冷蔵庫を覗いた。
ア(ちいせぇな…)
「あ、りんごみっけ」
ア「食うか?」
「うん!私剥くね」
2人は朝食作りに取り掛かった。
はりんごを切り終わると、皿を用意していないことに気がついた。
「アバッキオ、お皿ってどこにある?」
ア「後ろの棚だ」
「わかった、ありがとう」
言われた通り、後ろの棚をみるとちょうどいいお皿が上の方にあった。
(高い…届くかな)
が精一杯背伸びをして取ろうとすると、の腰を押さえ、スッと後ろから手が伸びてきた。
ア「これか?」
「あ、うん…」
ア「ほら。皿が落ちたりしたら危ねぇ。届かない時は言え」
アバッキオはの手の上にお皿を乗せたため、屈むような姿勢になった。そのせいで、いやそれを狙ったのか、の耳元で話した。
「う、うん…わかった…ありがと…」
は顔を赤くしながら、調理台の方へとスタスタ戻っていった。
アバッキオも、フッと笑うと調理台の方へ戻り、人数分の朝食を用意するとリビングへ持って行った。