Golden Treasure[ジョジョーGWー]
第3章 新たなる生活
アジトに着くと、ブチャラティは抱えていたをリビングのソファへと降ろした。
「重かったよね、ありがとうブチャラティ」
ブ「そんなことない、むしろもう少し食べた方がいいんじゃあないか?」
「ふふ」
一同「「「「「「あっ…」」」」」」
やっと笑った、皆そう思った。
ア「足を見せてみろ」
アバッキオは跪くと、自分の膝の上にの足を乗せた。
ミ「お、おい…アバッキオがあんなことするなんて…」
ナ「相当だぜ?こりゃあ…」
ア「ナランチャ、救急箱を取ってこい」
ナ「え、え?俺?どこにあんだ…」
フ「はい、持ってきましたよ」
頼まれることを見越して先に取りに行っていたフーゴが救急箱を持ってきた。
ア「早いな」
するとアバッキオは慣れた手つきで、だが丁寧に、の足首に包帯を巻いていった。
「上手だね、アバッキオ」
ア「まぁな」
「意外だな」
ア「なにがだ」
「初めて見た時、アバッキオってもっと冷たい人なのかと思ってたんだ。でも、ミオがいなくなった時も一緒に探してくれたし、今も手当してくれてる。すごく優しくて、不器用だけど器用で、意外だなって」
は微笑んだ。
ア「…っ、普段はこんなことしねぇ…」
パサッ
今度は後ろからタオルを優しくかけられた。
「??」
ジョ「濡れたままだと風邪をひきますよ」
そう言いながら、ジョルノは優しくの髪を拭いてくれた。
他にも、フーゴは温かい飲み物を出し、ミスタはストーブを焚き、ナランチャは毛布を持ってきてくれた。
「…ぐすっ…」
ブ「どうした?」
「嬉しくて…ぐすっ…こんなに優しくしてもらえたの…ひっく…久しぶりだったから…ぐすっ…」
ブ「つらかったな、すまない、もっと早く助けてやれなくて」
ブチャラティは隣に座り優しくの髪を撫でた。
はブチャラティの言葉に首をぶんぶんと横に振った。
ブ「だがこれからは、そんな思いはさせないと約束しよう」
その言葉にはもっと泣き出してしまうのだった。