Golden Treasure[ジョジョーGWー]
第2章 再会
「…ぐすっ…なんでっ…どうして私ばっかりこんな目に…ひっく…」
涙が溢れて止まらなかったが、行く当てもないので家へと歩き出した。
そこから10キロほど歩いた頃だろうか。
グギッ
「痛っ!!」
足を捻ってしまった。
この日は婚姻届を出すのだから綺麗な格好をするようにとヴィオレンツァに言われ、履き慣れていないピンヒールを履いていたのだ。
「いたた…」
そしてこういう日は何をやってもうまくいかないものである。
は足をさすりながら、再び歩き出そうとしたその時
ポツ、ポツ、ポツポツポツ…
雨が降り出した。
「あ…雨…まぁ…いっか…」
はずぶ濡れになりながらもまたしばらく歩いた。
すると
「うっ…くっ…」
は家に帰ってから薬を飲むつもりでいたので、もう効能が切れてきていた。
そして精神状態も良くないうえに、雨の中をずぶ濡れになりながら歩く。
発作が出ないはずがなかった。
「ぐっ…うぁっ…」
は心臓を抑えて、ついに倒れ込んでしまった。
「はぁっ…はぁっ…薬…薬を…はっ…」
念のため、カバンに薬を常備しているのだが、ヴィオレンツァが車にそのカバンを乗せたまま行ってしまい、今手元にないことを思い出した。
「はぁっ…はぁっ…うっ……」
(苦しい…苦しいよ…私…このまま死んじゃうのかな…でも…死んだらみんなに会えるかな…それなら…死んじゃっても…まぁ…いっか…)
がもう意識もほとんど手放そうとしていたその時
ブ「!!しっかりしろ!!」
「??」
がうっすらと目を開けると、そこには自分と同じようにびしょ濡れになっているブチャラティの姿があった。
「ブチャラ…ティ…?」
ブ「もう大丈夫だ、俺たちがいるから」
(俺たち…?そういえばブチャラティも濡れてるのに…全然雨が当たってこないな…)
そう思って少し周りを見渡すと、ブチャラティとに傘をさすアバッキオ達がいた。
「みんな…」