• テキストサイズ

Golden Treasure[ジョジョーGWー]

第2章 再会


玄関を閉じたヴィオレンツァはを見下ろして言った。

ヴィ「婚姻届を出しに行くぞ、立て」

「ひっ…ひっく…」

は頑張って涙を抑え込むと、ヴィオレンツァと共に車に乗り込み役所へと向かった。
そして向かう途中の車で、は思い切ってヴィオレンツァに話した。

「あの…」

ヴィ「なんだ。」

「結婚なんだけど…」

ヴィ「借金は返してやったぞ」

嘘である。ヴィオレンツァはまだ80億リラは渡していなかった。

「する、するよ、ちゃんと…ちゃんと結婚するから…だから…あと2、3日でいいから…待って欲しい…」

ヴィ「はぁ…」

キキィィィーー!!

「うっ…」

ヴィオレンツァは盛大なため息を吐き、人目にあまりつかない道路であることを確認すると、急ブレーキをした。
予想に反し、が時間が欲しいと言ってきたため、苛立ったのだ。

ヴィ「あのなぁ、借金は返してやっただろ、弟のことは死んじまったんだから仕方ない、それなのにお前は約束を破るのか?今日という約束だったはずだ」

「するよ、絶対、するから…」

ヴィ「なら今日でもいいだろ」

「…どうしても今日は気分になれないの…役所で合わせられる自信が…ない…」

パシンッ!

乾いた音が車内に響くと、は片頬を抑えた。
ヴィオレンツァが殴ったのだ。

ヴィ「お前、わがままだな」

「ごめんなさい…」

ヴィ「降りろ」

「え…」

ヴィ「降りろ、そういうやつは歩いて帰ってこい」

「そんな…ここから家まで20キロは…」

ヴィ「そしたら少し時間を置いてやるって言ってんだ。ほら、早く降りろ」

が黙って俯いているとヴィオレンツァはまたため息をつくと自分が先に降りて、を車から引きずり出した。

ドンッ

「はぁっ」

ヴィ「歩いて帰ってこい。他のやつになんか言われたら、自分が気分転換にそうしたいと言った、と言うんだな」

ヴィオレンツァは冷たく言い放つと車に戻り、行ってしまった。
/ 208ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp