Golden Treasure[ジョジョーGWー]
第2章 再会
ピザが出来上がり、店主に呼ばれたので取りに行ったミスタとフーゴとナランチャが、店の前にあるテーブル席で待っているブチャラティとアバッキオの元に戻ってきた。
ナ「次から次にお客さんが来るからあの店員さんと話せなかったぜ、ブチャラティずりぃよー」
ミ「注文のみならず、余計な話までし出してた客とかも山ほどいたな」
フ「マルガリータがどうかはまだ食べてみないと分かりませんが、少なからず彼女人気で繁盛してるというのはあるでしょうね」
ア「しかし、ブチャラティに女の知り合いがいたとはな」
ブ「それはどういう意味で言ってるんだ?アバッキオ」
ブチャラティは可笑しそうに言った。
ア「ふっ」
ナ「マルガリータの味はどうか食って確かめてみようぜ!」
一同ナランチャの言葉を聞いてマルガリータを口に運んだ。
ナ、ミ「「うんめぇ!!」」
フ「美味しいですね」
ブ「うまいな」
ア「うん」
ミ「マルガリータがうまいってのも嘘じゃあなかったみてぇだな」
ナ「この店最高じゃあねぇか!ピッツァもうまい、店員さんも可愛い、文句なしの店だぜ」
フ「ところでブチャラティ」
ブ「どうした?フーゴ」
フ「彼女は過去に何かあったんですか?」
ブ「なぜだ?」
フ「いえ…さっきなぜここで働いているか聞いた時、あまり答えたくなさそうな感じでしたから」
ブ「フーゴもそう思ったか」
ア「フーゴ"も"ってことはブチャラティもそう思ったってことか?」
ブ「あぁ、だが何があったのかは分からない。俺が10歳、彼女が8歳くらいだったか。その頃に彼女の父親の事業が成功して、俺の手には届かないと思うほど大金持ちになり、都会に越して行った。そこから先のことは俺にも分からない」
ナ「ブチャラティは店員さんのこと好きだったのか?」
ブ「そうだな…今思えばそうだったのかもしれない」
ミ「初恋の人との再会か」
ナ「なーんかいいなぁ」
フ「でも大金持ちならこんなところで働く必要ないんじゃあないですか?」
ブ「俺もそう思って聞いたんだが…」
ア「はぐらかされた、ってわけか」