Golden Treasure[ジョジョーGWー]
第2章 再会
とヴィオレンツァは車のある場所へと戻ってきた。
ヴィ「大丈夫か?」
ヴィオレンツァが車のドアを開けながら、そう声をかけるも泣いているは黙ったままだった。
ヴィ「…なわけないよな…乗って」
は泣きながら車に乗りこんだ。
ヴィオレンツァは自宅へと車を発進させた。
「ううっ…ぐすっ…ううぅ…」
ヴィ「はぁ、いい加減泣き止まないか、うるさいぞ」
「ううぅ…」
外での優しい声かけは、やはり偽りであった。
は抑えようとするものの、弟を亡くした事実、ヴィオレンツァの冷たい言葉に、涙は止まらなかった。
ヴィ「明日婚姻届を出しにいく。今日、もしくは明日の午前中に書いておくように。いいな」
「…ぐすっ…ひっく…」
そこからヴィオレンツァの家に着くまでは、もう会話は無かった。
ブ「あいつが…あいつがやったんだ…!!」
呆然と皆立ち尽くす中、ブチャラティが声を上げた。
フ「ブチャラティ…」
ナ「どういうことだよぉ…ブチャラティ」
ミ「さすがに弟を殺すなんて、そんなひでぇことするか…?」
ジョ「あり得ると思います。あの人なら。やつが欲しいのはさんだけ。無駄なものはいらないし、さらに弟を失ったさんを慰め励ます健気な夫、これを演じるために殺したのでしょう」
ア「そう考えればさっきの表情にも納得がいく。だがどうやって?やつは火事が起きたとき、俺たちと同じ場所にいた」
ブ「誰かに金を積んで頼んだか…スタンド使いか」
一同「「「「「はっ…!!」」」」」
ブ「それさえ分かれば…」
ナ「はよぉ」
みなナランチャの方を向いた。
ナ「は…それを知って決意が変わんのかな…」
ブ「なに?」
ナ「金を積んだにしろ、スタンド使いにしろ、あいつが殺ったってこと知りたくねぇんじゃあねぇかなぁ…」
ミ「じゃあお前はこのままがあいつに酷い仕打ちを受けてるのに見過ごすって言うのかよ!?」
ナ「そうじゃあねぇ!そうじゃあねぇけど…借金を肩代わりしたのはきっと事実だろ…は…