Golden Treasure[ジョジョーGWー]
第8章 最終指令
チュ…
「!?」
はいきなりのキスに驚いた。
ジョルノは触れるだけのキスをすると、離れて言った。
ジョ「僕も必ず生きて帰る。そしてまた会ったその時はこの続きをさせて。それだけで僕は頑張れる」
「あぁ…」
ジョ「返事は?」
ジョルノがまた優しく頬を撫でる。
「はい…」
ジョ「いい返事だ。それじゃあまた」
ジョルノはの頭にそっと手を置くと車に戻ろうとした。
「待って」
次にジョルノの手を掴み止めたのは、だった。
ジョ「ん…僕と一緒に来たくなった?」
ジョルノはに掴まれた手を少し驚いたように見ると、爽やかに言った。
「…これを」
はジョルノの言葉を否定せず、あるものを渡した。
ジョ「これは…」
の手にはラベンダーの花が握られていた。
ジョ「ラベンダーの花言葉は確か…」
「"あなたを待っています"」
ジョ「あぁ…」
「信じてる」
ジョ「…」
ジョルノは手にあるラベンダーを見た。
「邪魔だったら捨てても…」
ジョ「捨てない。貴方から貰ったものは全て僕にとっての宝物だ。もちろん、貴方の存在も。僕は欲しいものは全て手に入れる。ボスの座も、貴方も」
「ジョルノ…」
ジョ「それじゃあ」
今度こそジョルノは車へと乗り込んだ。
「ジョルノ…年下の可愛い男の子と思っていたけど…全然子供なんかじゃあない…」
はそっと呟いた。
ブ「、何をしている」
遅いを不審に思ったブチャラティが呼びにきた。
「…あ、ブチャラティ」
(ごめんねジョルノ、今彼を1人にしてしまったら…)
「ごめん、ちょっとぼーっとしちゃって…えへへ…」
ブ「心配するだろう。離れるな」
ブチャラティはの手を握って仲間のいるボートへと向かった。
ブ「…」
「…」
歩いている途中、2人はしばらく無言だった。