Golden Treasure[ジョジョーGWー]
第8章 最終指令
「ブチャラティ…」
ブチャラティの名を呼ぶと、は立ち止まった。
ブ「なんだ」
「…大丈夫だよ」
ブ「…何がだ」
「私がいる。みんながいる。ブチャラティは決して1人なんかじゃあないし、任務も必ず成功する。」
の目には、ずっとブチャラティが何かにとてつもなく追い詰められているように見えていたのだ。
「心の中で、何か思うことがあるのかもしれないけど、それだっていつかきっと答えが出る」
ブ「はっ…!!」
その言葉を言われたブチャラティはハッとした表情でを見つめた。
「だから大丈夫だよ、ブチャラティ。1人で思い詰めないで」
言い終えると自分よりも背の高いブチャラティを見上げた。
今にも泣きそうな表情で。
ブ「…君はどうして…」
「なに?」
たった2文字の言葉だが、今まで以上に優しい声色、そして口調で問いかけた。
ブ(あぁ…もうダメだ…君は一体どこまで俺を落とせば気が済むんだ…)
ブチャラティは強引にを引き寄せ、唇を奪った。
「んんっ…」
ブ「そんな声出すんじゃあない…止められなくなるだろう…」
前にした時よりも荒々しいキスだった。
それでもにはわかった。ブチャラティの愛が。
「んっ…じゃあこんなところでそんなことしないでよっ…んんっ…」
ブチャラティはの両頬に触れ上を向かせた。
ブ「君がそうさせたんだぞ?せっかく我慢しているのに、理性が飛ぶようなことを言うから」
「そんなつもりで言ってないもの」
は口を尖らせた。
ブ「それにさっきジョルノとキスをしていたろう?初めて俺とキスした日にはアバッキオともしたそうじゃあないか」
「なっ…」
ブ「俺を選んでくれるその日まで、そういうことに口出ししたりはしない。だがそれを見るたび、聞くたび、俺は嫉妬で狂いそうになる。我慢しているがな」
「うぅ…」
ブ「それほどに君を想っている」
「ブチャラティ…」