Golden Treasure[ジョジョーGWー]
第2章 再会
この後、ブチャラティたちのいるギャングにジョルノ・ジョバァーナは入団した。
そしてこの日はジョルノが組織に入ってきてから初めての大きな任務であった。
「本日ルッソ(高級クラブ)で行われるパーティーを全員で警備せよ」
これが指令に書かれていた内容だった。
ブ「というわけだ。このパーティーではネアポリスだけじゃあなく、イタリア中から資産家や金持ちが参加する。全員を必ずお守りするんだ。いいな?みんなくれぐれも気を抜かないように」
ア、ナ、ミ「「「おう」」」
ジョ、フ「「はい」」」
6人は参加者に紛れ込んで、パーティーに参加した。
ジョ「うっ…」
ブ「これが酒や麻薬の匂いだ。慣れるんだな」
ナ「胸糞悪りぃぜ」
ミ「俺も同意だな」
フ「犯罪の匂いしかしませんね」
ア「配置はどうなってる?ブチャラティ」
ブ「ナランチャとフーゴは右前方を。ミスタとアバッキオは左前方を。ジョルノは俺と後方を見張る。いいな。何か異変があったらすぐに知らせろ。全員配置につけ!」
全員が配置についた。
しばらくするとブチャラティが見覚えのある姿を発見した。
ブ「ん…?…?なぜこのパーティーに…はっ…!」
ジョ「どうかしましたか?ブチャラティ」
ブ「い、いや、なんでもない」
ブ(このパーティーはイタリア中の資産家が集う。ということはもちろんヴィオレンツァも来ている。はその婚約者だ。居ないはずがない。なぜそこまで考えられなかった…何が気を抜くなだ…気を抜いていたのは完全に俺じゃあないか…)
もう一度の方を見ると予想通り、の隣にはヴィオレンツァの姿があった。
ブ(パーティーなんだから当たり前だが、ドレスを着ているのか。綺麗だ…だが…にはもっと似合うものがあるだろうに…)
は背中がざっくりと開いた真っ赤なロングドレスを着ていた。
するとが心臓を押さえてよろけてしまった。
ブ「!?」
ブチャラティはすぐさま駆け寄ろうとしたが足を止めた。
隣にいるヴィオレンツァが支えたから。
ジョ「ブチャラティ?」
ブ「いや、気のせいだった。気にしないでくれ」
ジョ「さっきからおかしいですよ」
ブ「すまない…」