Golden Treasure[ジョジョーGWー]
第7章 第三指令
「げほっ…げほっ…」
ト「…ごめんなさい…私、こういう時どうしたらいいのか…」
「げほっ…大丈夫だよ、トリッシュ、ありがとう…私は他の人より早く治るから…ナランチャを見ててあげて…げほっ…氷は自分が使うんだからね」
ト「え、えぇ…」
「ごめん…トリッシュ…かはっ…げほっ…ソファにもたれたいんだけど、そこまでの移動だけ手伝ってくれないかな…」
ト「わかったわ」
トリッシュはに肩を貸して、先程までブチャラティがいた1人掛けのソファに座らせた。
「ありがとう…はぁ…はぁ…」
ト「また何かあったら…あ…」
トリッシュはナランチャやジョルノたちが若返っていくのを確認した。
ト「老化が止まって、若返り始めたわ、彼が…」
ガシッ
が安堵したトリッシュの手を掴んだ。
ト「っ…なに…?」
「ピストルズは敵は2人いると言っていた…油断は禁物よ…気を抜かず、自分の身を守ることを考えてね」
ト「わ、わかっ…え…」
すると、また老化がはじまり出した。
「苦戦してるんだ…私…」
ト「だ、だめよ…」
が立ち上がろうとしたが、トリッシュが止めた。
「でもブチャラティが…」
ト「今あなた怪我してるのよ?そんな状態じゃ…」
「死んでも守りたいの」
ト「はっ…」
「ブチャラティたちは、私の命の恩人なの。ブチャラティたちに救われた命、私はブチャラティ達のために使いたい。だから…」
ト「彼らは自分たちのために命を使って欲しくて、救ったわけじゃあないと思うわ。あなたに生き延びてほしくて、そうしたのよ。さっきあなた言ったわよね。その覚悟を無駄にするなって」
「あ…」
ト「あなたは彼らの生きて欲しいって、その想いを無駄にするつもり?それに恩を感じているならなおのこと、彼らの願い通りにしないといけないと思うわ」
「トリッシュ…」
ト「分かったなら大人しくしてた方がいいわ。怪我してるんだから」
「分かった…ありがとう、トリッシュ…」
ト「えぇ」
はおとなしくブチャラティを信じて待つことにした。