Golden Treasure[ジョジョーGWー]
第7章 第三指令
「ミスタ…」
ブ「心配か」
「当たり前でしょ!」
ブ「さっきまでずっと無視していたのに?」
「それは…」
ブ「ミスタなら大丈夫だ。決して負けたりはしない」
「そうだよね…」
はナランチャに氷を当てるトリッシュの方を見た。
ブ「ナランチャに余計なことはやらなくていい!はぁ…はぁ…はぁ…」
ト「あっ…」
「ブチャラティ!」
はブチャラティに駆け寄って背中を支えた。
ブ「グラスの氷は君だけが使うものだ。君だけが体を冷やすんだ」
ブチャラティはトリッシュを指さして言った。
ブ「すまない…に氷を使えと言ってやれなくて…はぁ…はぁ…」
「ううん、大丈夫だよ」
ト「あおいだ風を当てるとか、水をつけたタオルの温度くらいじゃあ、全然冷えないわ。氷で冷やさなくっちゃあ効果がないのよ。彼、このままでは一番最初に死んでしまうわ」
ブ「ナランチャも、俺たちも…」
「みんな覚悟の上よ。トリッシュ。」
ブ「あ…」
ブチャラティに代わり、が言った。
「ブチャラティたちは、みんな命を捨てる覚悟で、あなたを護衛しているの。その覚悟を無駄にしないために、氷は自分のために使って、トリッシュ」
ブ「その通りだ。君は自分の安全だけを考えるんだ。君は好き好んでここにいるわけではないんだからな」
ト「ならだって…」
「私は組織の一員ではないけれど、自分の意思でここにいるの。自分で、ブチャラティやみんなについてくることを選んだ。決して誰かに言われたからとか、そんなんじゃあない。だから私のことは気にしないで、自分に使って?ね?」
はトリッシュを見て話したが、後半はブチャラティにも言い聞かせるように話した。
ブ「っ…この老化させる敵のことは、外のミスタがなんとかする。なんとか…してくれる…はずだ…ミスタ…」
「はっ…!ブチャラティ!」
ブ「どうした」