Golden Treasure[ジョジョーGWー]
第7章 第三指令
「ん?なに?トリッシュ」
にはトリッシュの後半の言葉は聞こえていなかった。
ト「いいえ。ありがとう」
トリッシュは読んでいた雑誌に目を戻して言った。
「??なんのこと?」
ト「ハンカチ。腕を怪我してまで、私に渡そうとしてくれたんでしょ」
「あ…」
ト「ありがとう」
「うん!」
はトリッシュと仲良くなれた気がして嬉しくなった。
ナ「嬉しそうだな、」
ミ「だな」
ナ「ふぁーあ」
ナランチャはあくびをした。
ミ「なんか亀の中の部屋のせいか、ちょっと蒸すな」
ミスタは冷蔵庫を開けた。
ミ「ナランチャ、お前も何か飲むか?」
ナ「あ…」
ミ「冷たいのしかないけどよ。コーラ、ミネラルウォーター、ガス入りガスなし…アップル、オレンジ、パイナップル…おい、聞いてんのかぁ?」
ナ「え?何ですか?」
ナランチャは耳に手を当て、大声で聞いた。
ミ「何か飲むのかって聞いてんだ!お前も少し休んだらどうだ?疲れた顔してるぜ。天井は俺が見張ってっからよ」
ナ「そうかい?なんか急に肩が凝ったんだよなぁ、腰も痛ぇし。あ…どっこいしょっと」
ナランチャは椅子に腰掛けた。
ナ「なんかあったかいのがいいなぁ、胃に優しいの」
ミ「だから冷てぇのしかねぇっつってるだろ!人の話聞いてねぇよなぁ、てめぇ」
ナ「じゃバナナでいいや。はぁ…ため息でるなぁ、こういう庭…ホッとする…うう…美しい…こういう庭で日向ぼっこしながら、子ども時代のこと思い出してノスタルジーに浸りたいなぁ…はぁ…」
ナランチャは目の前のバナナをとり、雑誌にある、のどかな庭園を見て言い、指に唾をつけてページをめくった。
ミ「おい、やめろよ、指に唾つけてめくったらバッチィじゃあねぇか!」
ナ「え!?そんなことしてたぁ!?この俺が!?うっそ…ゴホッ、ゴホッ…」
ナランチャは咳き込むと口から何かが垂れた。
ミスタはナランチャの異変に気づいた。
ミ「うん?」