Golden Treasure[ジョジョーGWー]
第7章 第三指令
「大丈夫、ブチャラティから離れない」
ジョ「…」
「1人で探すより2人の方が早く見つかるよ」
ジョルノは渋々手を離した。
ブ「よし、行こう」
二人は水飲み場へ行った。
、ブ「「あ…」」
ブ「ホームの水飲み場は他にないよな?」
「うん…でもこれじゃあ…」
ブ「あぁ…入らない…しかも差し込むも何も、鍵なんて最初からかかっていない!ただの元栓だ!あっ…この消火栓の錠前か?」
ブチャラティは当ててみた。
ブ「全然違う形だ…ない…この鍵に合う錠とか扉なんてものは…ここにはないんだ!」
すると様子を見ていたジョルノが
ジョ「ブチャラティ…そろそろ発車の時間です。一列車遅らせますか?次の列車は15分後のローマ行きですが…」
ブ「ダメだ。敵の誰かがそろそろ情報を掴んで駅に来る頃だ。一刻も早くここを去らねば!6番線…亀のいる水飲み場…確かにここに間違いないのに!くそっ…一体…」
「ブチャラティ!」
ブ「ん?あっ…」
が亀を持ち上げた。
「多分…これが鍵をはめる場所…」
ブ「よくやった!」
2人は亀を持ち、急いで列車に乗った。
そして鍵を亀にはめた瞬間、全員鍵の中にある広い空間に入った。
「な、何が…」
ジョ「ここは…」
ブ「おそらく鍵の中だ」
「鍵の中…?」
ブ「鍵穴ではなく、この亀の甲羅に鍵そのものをはめ込むことになっていた。すると、亀はなぜか能力を発現させて、鍵が出入り口となってこの空間を作り出し、中に隠れられるようになった」
ナ「か…亀がスタンド使い…」
ナランチャが腕を上に伸ばすと頭と腕だけが外に出た。
しかし上から降るようにすぐに戻ってきた。
ナ「いてっ!」
「大丈夫?」
ナ「おう。で…でもかっけいい!!宇宙船みてぇな亀だなぁ!」
フ「しかしこの部屋…幻覚とかではない。本物の部屋ですよこれ。ソファーとか家具も本物だ」
アバッキオは備え付けの冷蔵庫を開けた。
ア「飲み物も冷えてるぜ」
ブ「ボス気を利かして入れといてくれたってところか。亀ってのは物陰が好きだし、わめいたりうろちょろする生き物じゃあない。これなら安全に列車に乗ってヴェネツィアまで行けそうだ」