Golden Treasure[ジョジョーGWー]
第6章 第二指令
「あぁ…」
ジョ「何してるんです…?」
ア「脚についたヨダレをこすってるのかな…いつも怒っているような顔をしているが、神経質なやつで体の汚れが気になるらしいんだ。言うなれば、スタンドの癖ってやつかな」
「スタンドの癖…」
パープルヘイズはピカピカになった太ももを見て、満足そうにした。
パ「グフッ!ん?うげっ!」
しかし今度は太ももをこすった腕を見て、また両腕を擦り合わせた。
パ「んっ、ぐげっ、ううっ」
そのせいでどんどん唾液が広がっていく。
パ「うげっ!げごげっ!」
そしてそれを綺麗にしようと腕を舐めると、また太ももに唾液が落ちた。
パ「うげっ!げごげっ!」
その様子を3人はずっと見ていた。
「なんか…フーゴとは全然違うね…」
ジョ「スタンド自体に知的さはほとんどないみたいですね」
ア「凶暴な面だけを発現させているのだからな。そしてそれは、フーゴにはあのパープルヘイズが見えてねぇって証拠だ。完全にコントロールできてねぇ。じゃあなきゃあ、あんな行動はさせねぇ」
その間もずっとパープルヘイズは体中をこすっていた。
しかし次の瞬間
「あ、動いた!」
パ「うばしゃぁぁぁ!」
パープルヘイズが鏡を割った。
「鏡を割った!」
ア「やはりな…フーゴはコントロールできてねぇ!また訳のわからねぇ所を攻撃しやがったぜ」
ジョ(いや…訳の分からない所だろうか?やはりあの鏡に何かあるんだ!)
「訳の分からない所じゃあないと思う…」
ア「ん?」
ジョ「あっ」
「フーゴは仕切りに鏡を気にしてた…それを今パープルヘイズで割ったんだよ。フーゴは頭がいい。ただ鏡を割るなんて、そんな無意味なことをするような人じゃあない。私たちに鏡を割ることで何かを伝えたいんだよ、きっと」