Golden Treasure[ジョジョーGWー]
第6章 第二指令
フ「…ったく…」
アバッキオの言葉にフーゴは落ち着きを取り戻したものの、轢き殺してやるなどブツブツ呟いていた。
ア(まぁ、フーゴのこれはいつものことだ。それよりも気にかかるのは、この新入り、ジョルノ・ジョバァーナだ。ブチャラティが仲間として扱えってんならそれには従う。だが、こいつとは何か根本的に相入れねぇところを感じる。こいつはいつか、しでかすぜ。何か致命的なことをな。それがブチャラティやに危険が及ぶようなことでなければいいが…)
「フーゴ、ポンペイのことよくそんなにわかるね。あの短時間で調べたの?」
は、怒りが治らず未だ愚痴をこぼすフーゴに話しかけた。
フ「え…?あぁ、ポンペイのことは前に調べたこともありましたから。「犬のゆか絵」についてはさっき調べましたけどね」
「やっぱフーゴってすごいんだね、薄々感じてたけどIQすごく高そう」
フ「そんなことないですよ。だって頭がキレるじゃあないですか」
「えー?そうかなぁ」
フ「そうですよ」
に褒められ、すっかり上機嫌に戻ったフーゴには笑顔で話していた。
ア「おいフーゴ、運転に集中しろ」
フ「はいはい」
ア「もちゃんと座ってろ、危ねーぞ」
アバッキオは運転席に身を乗り出すの腕を引き、座らせ、シートベルトをつけた。
そしてそのシートベルトを引っ張る際、アバッキオはを抱きしめるような形になった。
「アバッキオそれくらい自分で…」
ジョ「アバッキオ、シートベルトをつけるくらい、自分でやらせたらいいんじゃあないですか?」
それまで黙っていたジョルノが少し不機嫌そうに話した。
ア「あ?」
ジョ「はもう幼い子供じゃない。自分でシートベルトを締めるくらいできるって言ったんです」
ア「なんだ、俺がに近づいたことに嫉妬でもしてんのか」
「ちょ、ちょっと二人とも…」
ジョ「そうだと言ったらやめるんですか?」