Golden Treasure[ジョジョーGWー]
第6章 第二指令
ポンペイへと向かう車には運転席にフーゴ、助手席に案内係としてジョルノ、運転席の後ろに、助手席の後ろにアバッキオという形で乗っていた。
「ポンペイってどんな所?みんなは行ったことある?私行ったことない」
フ「ポンペイは…」
ア「どうしてブチャラティはいきなりも一緒に連れて行けなんて言ったんだか」
説明しようとするフーゴを遮った。
ジョ「が一緒について行かせろとブチャラティに頼んだんでしょう」
「ち、ちがうよ!ブチャラティに言われたでしょ、この3人じゃ仲良くできないからだよ」
ア「任務は仲良しこよしやるもんじゃねぇ」
「でも協力はしないとでしょ?」
ジョ、ア「「はぁ…」」
「フーゴ、説明しようとしてくれてたよね?続きを教えて?」
フ「いいですよ。ポンペイはローマ人の保養地として栄えていた平和な都市。それがヴェスヴィオ火山の火山れきと溶岩によって、あっという間に壊滅したのは、紀元79年8月24日のことだ。その後1800年間、家も道路もワインの瓶、馬車の轍の跡までも、噴火時のままの姿で埋もれていたのが発掘された。僕たちが目指す「犬のゆか絵」はそのポンペイの"悲劇詩人の家"と呼ばれる場所の入り口近くにある」
フーゴが説明しながら車を走らせた。
ジョ「あ…フーゴ。今の角は左じゃなくて右でしたよ」
キキィーーー!
フーゴは思い切りブレーキを踏んだ。
「うわぁ!」
体が運転席にぶつかりそうになったが、アバッキオが咄嗟に腕をの前に出してくれたため、無事であった。
フ「ジョルノ、言うのが遅いよ。"右でした"って過去形で言われて何の役に立つっていうんだ?」
ジョ「確かにそうですね。すみません、次は気をつけます」
フ「次とかそういう話じゃあないんだよ!そういう話じゃ…!」
ドンッ
アバッキオが運転席を後ろから蹴った。
ア「おいフーゴ、急いでんだからキレんなよ。も危なかっただろ」
フ「くっ…わかってますよ!怪我はないですか?」
「う、うん、ないよ。ありがとうアバッキオ」
ア「あぁ」
4人の車はポンペイへと向かって再び走り出した。