Golden Treasure[ジョジョーGWー]
第2章 再会
「そ、そんなことないよ?嬉しいよ?」
また先ほどと同じような笑い方であった。
ナ「よくわかんねぇよ、俺。婚約って結婚の約束だろ?大好きな人と婚約できたら嬉しいもんなんじゃあねぇのかよ。なんでそんな…」
「悲しくなんかないよ。きっと見間違いだよ、みんなの。私ね、借金あるでしょ?」
ナ「え?」
ア「そうなのか?」
フ「そうだったんですか?」
ミ「しらねぇ…」
「え?ブチャラティから聞いてないの?」
ブ「話していない」
「てっきりみんなもうブチャラティから聞いてるかと…もしかしてブチャラティ。話さないでいてくれたの…?」
ブ「人に容易く話していいような内容じゃあなかったからな」
「ブチャラティ…ありがとう…」
はブチャラティの優しさが心に沁みた。泣きそうになった。
しかしグッと堪えて、ブチャラティに話したのと同じように自分の過去をみんなに聞かせた。
「てなわけで、借金を抱えてるんだけど、それを肩代わりしてくれて弟にも良くしてくれるってまで言ってくれる優しい人だよ」
ブ「そうか、なら良かったな」
「うん」
ア、ミ、ナ「「「…」」」
フ「その方とはいつ出会ったんですか?」
「私が10歳の時にお父さんが縁談をしてて…まぁ、いわゆる許嫁ってやつだね」
ナ「許嫁…」
「そう、みんな知らないかな?ヴィオレンツァってネアポリスでは結構有名な実業家なんだけど…」
ア、ブ、フ「「「ブフォ!」」」
知っていた3人は飲んでいたお茶を吹き出した。
ア「嘘だろ…」
ナ「だれ??」
ミ「俺も分からねぇ…」
フ「信じられない…」
ブ「驚いた…確かまだ若いのに資産が40兆リラはあるというやつだろう?」
ナ「よ、40兆!?」
「うん…」
ミ「す、すっげーとこの奥さんになるのか…」
フ「てことは近いうちにお店も辞めてしまうんですか?」
「いつかはそうなるね…でもまだ具体的な日にちは決まってないから、ちゃんと決まったら教えるよ」
ナ「約束だからな??」
「うん、約束する、じゃあそろそろ戻るね!ありがと!」
は店に戻って行った。