Golden Treasure[ジョジョーGWー]
第5章 第一指令
「ナランチャは?どんな子だったの?」
ナ「俺?聞いても何も面白くないぜ?」
「聞きたい」
ナ「俺は…」
母が病気になったこと、友達に裏切られたこと、ギャングになった理由など全てをに話した。
ナ「だからブチャラティは俺のヒーローなんだ。な?何もおもしれぇことなんか…なっ…??」
の方を見ると隣でポロポロと涙を流していた。
「ナランチャ…ひっく…頑張ったね、えらいね…ひっく…」
はナランチャの頭を撫でながら言った。
ナ「あ…」
ナ(あのときのブチャラティと同じだ…の目には、哀れみとか、同情とかそんなのが一切ない…自分のことのように思って…つらく感じて泣いてるんだ…)
「ナランチャ…」
ナ「??」
「ナランチャは絶対、金髪より黒髪の方が似合ってると思うよ」
は泣きながら笑って言った。
ナ「なっ…き、金髪だって似合ってたんだからな」
「ありのままのナランチャが1番いいよ、私は今ののびのびとしたナランチャが好きだな」
ナ「…」
"ありのままの自分が好き"
この言葉を聞いたナランチャは例えブチャラティが相手でも絶対を振り向かせようと心に誓った。
少し車を走らせると、
「あ!いけない!」
ナ「ん??どうした??」
「ちょっと買い忘れたものがあって…」
ナ「リストに書いてあるものは全部買ったろ?」
「そうなんだけど…もう一回買い物行ったりできないよね…」
ナ「少し遠回りにはなるけど、店に寄るか?」
「いいの?」
ナ「もちろん。デートの時間延びるからな!」
2人はもう一度買い物をした。
ナ「もう買い忘れはねぇのか??」
「うん!ありがとう、ナランチャ、わざわざ寄ってくれて」
ナ「かまわねぇぜ!でもよぉ、優しいよなぁ、あんなの気にすることねぇのに」
はトリッシュにプレゼントするハンカチを買ったのだ。
「別に気にしてないよ、ただ仲良くするキッカケを作れたらなと思ってさ?」
ナ「なるほどなぁ」