Golden Treasure[ジョジョーGWー]
第5章 第一指令
2人は車に乗ろうとした。しかし急にナランチャが動きを止めた。
「ナランチャ?どうしたの?」
ナ「ちょっと待ってろ」
「う、うん…」
ナランチャはあたりを見回した。
ナ「おかしい…」
ナ(つけられてる様子はねぇけど、なんか妙な感じだ…これじゃあフーゴが用意してる別の車に乗り換えるのも、なんかやな感じだ…)
ホ「はぁ…」
ナ、「「あっ…!!」」
誰かのため息が聞こえ、2人はキョロキョロした。
ホ「しょうがねぇなぁ、いつまでもよぉ。いったいどこへ行こうとしてんだよ。なぁ?ナランチャ」
ナランチャは車の下を覗いた。
ナ「下から聞こえた!?」
ホ「ふっへへへへへっ」
「違う!ナランチャ!車の中だ!!」
ナ「!?」
ナランチャは後部座席を見た。
ホ「ふっははははははっ…ふっ…あぁ…なぁお前、いや、お前らか。どこへ向かってんだよ。さっきからよぉ、ちらちら後ろ気にして、誰かに尾行でもされてんのか?」
ナランチャは持ち歩いているナイフをホルマジオに突きつけた。
ナ「何だてめぇ降りろ!」
ホ「おいおいおい、怖いなぁ。質問してんのは俺なのによぉ。質問を質問で返すなよ。礼儀に反するってもんだぜ?」
ナ「やかましい!降りろって言ってんだボケ!」
ホ「はぁ…しょうがねぇなぁ。俺の名はホルマジオ。組織のメンバーだ。お前らポルポが死んだのはもちろん知ってんだろ?」
ナ「うっ…」
ホ「けどよぉ、こんな時だってのにお前のチームのみんな、そろってどっかに姿を消しちまった、困ってんだよ、大事な話があんのによぉ。」
ナ(やばい…こいつヤバいぞ…バレちゃあいねぇはずだが、俺たちを追ってる…ス…スタンド使いだろうが…)
ホ「ナランチャ、お前はやっと見つけたが、なんでだ?ブチャラティや他の仲間はどこにいる?そしてその女はなんだ」
ナ「ふ…さぁな。今どこにいるかなんて知らねぇよ。そこらのレストランとか探したら…」
ホ「この車。レンタカーだろ?借主はブチャラティだ。知らねぇならなんでお前がこの車に乗ってんだ。えぇ?」
ナ「お…俺が運転するのはいつもブチャラティのさ。俺17だから車持ってねぇんだよ。だから借りるんだ」
ホ「ふーん」